【FPが完全解説】貯金を増やす方法|無理な我慢は不要!まず見直すべき5つの固定費

マネーリテラシー

「毎月カツカツで貯金ができない…」
「節約はしたいけど、趣味や楽しみを我慢したくない」
「将来のために何か始めたいけど、何から手をつけるべき?」

そんな悩みを抱えていませんか?実は、貯金を増やすために、日々の楽しみを切り詰める必要はありません。

この記事を読めば、ストレスなく、かつ劇的に貯蓄を増やすための「最初の一歩」が明確にわかります。金融のプロであるFPが、誰でも今日から実践できる具体的な方法を徹底解説します。

結論:貯金を増やす最短ルートは「固定費の見直し」

いきなり結論からお伝えします。多くの人が「食費」や「交際費」といった変動費の節約を考えがちですが、それは長続きせず効果も限定的です。

本当に効果があるのは、一度見直せば自動的に節約効果が続く「固定費」の削減です。人生におけるキャッシュフローを劇的に改善する、この本質的なアプローチについて、今から詳しく見ていきましょう。

Part 1: なぜ「変動費の節約」ではお金が貯まらないのか?

節約と聞くと、スーパーで1円でも安い食材を探したり、飲み会の回数を減らしたり…といったことを思い浮かべるかもしれません。しかし、そうした「変動費」の節約には限界があります。

変動費の節約(食費・交際費など)

  • 毎日の我慢が必要でストレスが溜まる
  • 効果が小さい割に労力がかかる
  • 長続きしにくく、リバウンドしやすい

固定費の見直し(家賃・保険など)

  • 一度の手間で効果が永続する
  • 節約できる金額が圧倒的に大きい
  • 日々の生活レベルを落とす必要がない

つまり、賢く貯金を増やすには、日々の小さな努力よりも、インパクトの大きい「固定費」に一度だけメスを入れる方が、圧倒的に効率的なのです。

Part 2: 【優先度順】プロが教える見直すべき固定費トップ5

ここからは、効果が大きい順に見直し方法を解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、優先度の高いものからチェックしてみてください。

【優先度:★★★★★】人生で最大の支出「住宅ローン」

もし住宅ローンを組んでいるなら、これ以上インパクトの大きい見直し項目はありません。金利がわずか1%違うだけで、総返済額が高級車数台分変わることもあります。

例:4000万円を35年ローンで組んだ場合の比較

金利 毎月の返済額 総返済額
3.0% 153,940円 64,654,496円
2.0% 132,505円 55,651,862円
差額 – 21,435円 – 9,002,634円

※元利均等返済、ボーナス返済なしの場合

このように、金利1%の差が総額で約900万円もの差を生み出します。現在、史上最低水準の低金利が続いているため、「借り換え」を検討する絶好の機会です。

借り換えを検討すべき3つの条件

  • ローン残高が1,000万円以上ある
  • 残りの返済期間が10年以上ある
  • 現在のローン金利と、新しい金利の差が0.5%以上ある
【FPからの警告】安易な「変動金利」選びは危険!

住宅ローンを新規で組む際、当初の返済額が安く見える「変動金利」を勧められるケースが多いですが、注意が必要です。今は歴史的な低金利ですが、将来金利が上昇すれば、返済額が想定外に膨れ上がるリスクがあります。「繰り上げ返済を積極的に行う」などの明確な戦略がない限り、長期的な返済計画が立てやすい「固定金利」を基本に考えるのが無難です。

【優先度:★★★★☆】支払い総額で1000万円変わる「生命保険」

なんとなく加入した保険に、実は無駄な保険料を払い続けている「保険貧乏」の方が非常に多いです。チェックポイントはただ一つ、あなたの保険が「更新型」か「全期型」かです。

更新型保険の罠

加入当初は安いが、10年ごとなどに保険料が倍々で上がっていく。老後には支払いが困難になり、結局解約せざるを得なくなるケースが多発。

FPが推奨する全期型

加入時から保険料が一生上がらない。当初は更新型より高く感じるが、生涯の総支払額では圧倒的に安くなる。

25歳で加入した場合、65歳までの総支払額で1000万円以上の差がつくことも珍しくありません。月々の保険料だけでなく「総支払額」で比較することが鉄則です。

【FPの視点】保険は「乗り換える」と損をする

保険は年齢が上がるほど保険料が高くなるため、安易な乗り換えは損につながります。また、健康状態によっては新しい保険に加入できないリスクも。だからこそ、最初の選択が非常に重要です。国の社会保障で足りない部分を補う「最低限の保障」を、保険料の上がらない「全期型」で確保することを基本に考えましょう。

【優先度:★★★☆☆】年間数万円の差「通信費(スマホ・ネット回線)」

今や生活必需品となったスマホやネット回線。大手キャリアを利用しているなら、格安SIMに乗り換えるだけで、月々5,000円、年間で60,000円以上の節約になるケースも珍しくありません。手続きもオンラインで完結することが多く、やらない手はありません。

【優先度:★★☆☆☆】気づかぬうちにお金が流出「サブスクリプション」

使っていない動画配信サービス、読んでいない電子雑誌、通えていないジム…。月々数百円〜数千円でも、複数契約していれば大きな金額になります。一度、クレジットカードの明細を見て、不要なサービスがないか「棚卸し」をしてみましょう。

【優先度:★☆☆☆☆】手続き簡単「電力・ガス会社」

2016年から始まった電力・ガスの自由化により、契約会社を自由に選べるようになりました。ネットで比較して切り替えるだけで、年間数千円~1万円程度の節約が可能です。供給される電気やガスの品質は変わらないので、安心して切り替えられます。

Part 3: 固定費見直しで生まれたお金を「増やす」仕組みの作り方

固定費を見直して、月々3万円、5万円のお金が浮いたら、ここからが本当のスタートです。そのお金をただ普通預金に入れておくだけでは非常にもったいない。自動的に「増える」仕組みを作りましょう。

鉄則は「先取り貯金(天引き)」

給料が入ったら、余った分を貯金するのではなく、使う前に決まった額を貯蓄・投資用の口座に移してしまうのが成功の秘訣です。「収入 – 貯蓄 = 支出」という式を徹底しましょう。

目的別・おすすめの積立方法3選

  1. NISA(新NISA):
    税金が優遇される国の制度。長期的な資産形成のコアとして最優先で活用したい方法です。全世界株式などに連動する投資信託を積み立てるのが王道です。
  2. iDeCo(個人型確定拠ed年金):
    老後資金に特化した制度。掛け金が全額所得控除になるため、節税効果が非常に大きいのが特徴です。ただし原則60歳まで引き出せません。
  3. 貯蓄型保険:
    万一の保障を確保しつつ、銀行預金より有利な利率で貯蓄したい方向け。元本保証の安心感を求めるなら選択肢の一つになります。
【警告】銀行預金は実質「元本割れ」です

現在の日本では、物価が上昇するインフレが進んでいます。金利がほぼ0%の銀行預金に100万円を預けていても、1年後には買えるモノが減り、お金の価値は実質的に目減りしています。将来のために、お金にも働いてもらう「運用」の視点を持つことが不可欠です。

まとめ:我慢の節約から卒業し、賢くお金を貯める第一歩を踏み出そう

今回は、ストレスなく効果的に貯金を増やすための「固定費見直し」というアプローチを解説しました。

この記事の重要ポイント

  • 貯金を増やすには、変動費より「固定費」の見直しが最優先。
  • 人生の2大支出「住宅ローン」と「生命保険」には、数百万円単位の改善ポテンシャルが眠っている。
  • 通信費やサブスクなど、身近な固定費も見直す価値あり。
  • 見直しで生まれたお金は、NISAなどを活用して「先取り」で増やす仕組みを作る。

固定費の見直し、特に保険や住宅ローンは専門知識が必要です。一人で悩まず、まずはプロに相談することが、時間と労力を節約し、最大の効果を得るための最短ルートです。

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