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長期投資マガジン365 (2025年5月11日号特別版:4月マーケットレビュー)

🔶【先月のマーケット概況:2025年4月を振り返る】

さて、4月の米国株式市場、S&P500指数ですが、一言で言うと「一進一退」といったところでしょうか。月前半は比較的しっかりしていましたが、後半にかけては少し息切れ感が見られました。経済の数字や会社が出してくる成績表、それから金融政策のウワサなんかが主な材料になった、と私は見ています。結局、月を通して見ると、大きく動いたというよりは、ほぼ横ばい、もしくは若干プラスで終わった、という印象ですね。

一方、日本の日経平均株価。こちらは、やはりアメリカの動きに引っ張られつつ、為替レート、つまり円の値段も気にしながら上がったり下がったり。新しいニュースが出るたびに、投資家さんたちが「さて、どう動こうか?」と考える、そんな場面が多かったように感じます。こちらも月全体では、大きな方向感はなく、様子見ムードが漂っていた、というのが私の分析です。

🔍【ピックアップ解説:なぜ4月の株価はこう動いたのか?】

多くの方が「で、結局なんで上がったり下がったりしたの?」と思われるでしょう。その背景を、少し深掘りしてみます。

アメリカ市場(S&P500):期待と不安の綱引き

4月のアメリカ市場は、まさに「期待」と「不安」が綱引きをしているような状態でした。

月前半:「経済、まだまだいけるぞ!」という期待感が市場を引っ張りました。一部の会社が出した成績も良かったですからね。
月中盤以降:「あれ?インフレ、思ったよりしつこいな…」という不安が頭をもたげ始めました。中央銀行のFRBも「利下げはまだ早いかも」なんて言い出すと、金利が高いままなら景気も冷え込むんじゃないか、という心配が出てくるわけです。

つまり、景気が良いのは良いことなんですが、良すぎるとインフレ懸念が出て金利が下りにくい。この辺のバランスを市場が見極めようとしていた、ということです。

日本市場(日経平均):アメリカと為替の動向を注視

日本の株価も、基本的にはアメリカの顔色をうかがう展開。これはもう、昔からよくあることです。

追い風:4月は円安が進んだのが、日本の会社、特に輸出企業にとってはプラス材料。海外で稼いだお金が円に換えると増えますからね。これが株価を支える一因にはなりました。
懸念材料:一方で、日本銀行がこれからどう出るのか、という「様子見ムード」も強かったですね。それに加えて、各企業の決算発表も本格化して、「この会社は良いけど、あっちはどうだろう?」と、中身をじっくり吟味する動きが目立ちました。

要するに…

4月の株価は、世界経済の先行きや金利の動向といった、大きなテーマに市場がどう反応するかを試していた1ヶ月だったと言えるでしょう。良いニュースと悪いニュースが入り乱れると、株価も方向感を失いやすい。まさにそんな展開でした。この辺り、マネーリテラシーが高い人ほど冷静に状況を分析できるポイントかもしれませんね。

💰【金融リテラシーのヒント:市場の動きとどう付き合うか】

株価が毎日動くのは当たり前。市場が新しい情報を消化しようとしている証拠です。私がいつもお客様にお伝えするのは、「日々の上げ下げに一喜一憂しないこと」。これに尽きます。

4月のように方向感が掴みにくい月もあれば、もっと分かりやすく上がる月、下がる月もあります。でも、それは全部、長い目で見れば市場のサイクルの一部。短期的な動きで判断を誤らないよう、「自分は何のために投資しているのか」という原点を忘れないことが大切です。

💡【今週のQ&A】

🟦 Q: 「4月はアメリカも日本も株価が上がったり下がったりで、正直ハラハラしました。こんな時、投資初心者はどういう心構えでいれば良いですか?」

(20代・会社員)

▶ A:

ご質問ありがとうございます。お気持ち、すごくよく分かりますよ。株価が不安定だと、どうしても気持ちが落ち着かなくなりますよね。多くの方が同じように感じていらっしゃいます。

まず、そんな時こそ「冷静になること」。これが一番大事です。

そして、思い出していただきたいのが、「そもそも、何のために投資を始めたのか?」という最初の目的です。おそらく、数ヶ月先の短期的な利益のためではなく、5年後、10年後、あるいはもっと先の将来のための資産形成が目的だったはずです。そう考えれば、この1ヶ月の動きは、長い道のりのほんの一部に過ぎません。

それから、ご自身で決めた「投資のルール」を守り続けること。例えば、「毎月決まった日に決まった金額を積み立てる」と決めているなら、株価が上がろうが下がろうが、淡々と続ける。これが、長期的に見るとリスクを抑え、結果的に良い成果につながる可能性が高い、と私は考えています。ニュースに振り回されず、ご自身のペースを大切にしてください。