長期投資マガジン7月20日号

長期投資マガジン365(2025年7月20日号)

📈 長期投資マガジン365

2025年7月20日号

皆さま、こんにちは!夏本番の暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

株式市場も、この暑さに負けない熱気に包まれています。特に米国市場のS&P 500は「史上最高値」を連日のように更新!このニュースに「いよいよ本格的な上昇相場?」「今からでも遅くない?」と期待と少しの不安が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。

今回のマガジンでは、この絶好調なマーケットの背景と、私たち長期投資家が今後どう向き合っていくべきか、そのヒントを分かりやすく解説していきます。


📊 最新マーケット情報(7/7〜7/20)

この2週間、日米の株式市場は対照的な動きを見せました。まずは全体像を掴みましょう。

🇺🇸 S&P 500 力強く上昇し、史上最高値を更新!
好調な企業決算が追い風となり、市場は楽観ムード。専門家からも強気な見通しが相次いでいます。
🇯🇵 日経平均 4万円を前に一進一退。
堅調ながらも、国内の政治(参議院選挙)や海外の貿易問題を前に、様子見ムードが漂いました。

なぜ強い?米国株を支える「好決算」の波

S&P 500は7月17日に終値で6,297ポイント、18日には取引時間中に6,315ポイントと、歴史的な高値を記録しました。この力強い上昇の最大の原動力は、企業の好調な決算です。

現在発表が続いている第2四半期決算では、実に7割以上の企業が市場の事前予想を上回る利益を叩き出しています。これは、インフレや景気減速が懸念される中でも、アメリカの企業が力強く稼げている証拠です。この「企業の底力」が確認されたことで、投資家は安心して買い進めています。

専門家の見通し:ゴールドマン・サックスは今後半年~1年でS&P 500がさらに6~11%上昇する可能性があると予測。BNPパリバは年末に6,700~7,100ポイントという、さらに強気な見方を示しています。市場の期待感の高さがうかがえます。


🌱 今週の資産形成のヒント

相場の”季節”を知って、心穏やかに投資を続ける方法

株式市場にも、実は「季節」のようなものがあります。これは「アノマリー」と呼ばれ、特定の月に上がりやすかったり、下がりやすかったりする経験則のこと。これを知っておくと、目先の株価変動に一喜一憂せず、冷静な判断がしやすくなります。

夏は強気、秋は警戒?相場の季節性(アノマリー)

  • 夏のボーナスステージ(7月〜8月)
    歴史的に見て7月は米国株が上昇しやすい月で、過去35年間で平均+1.4%の上昇、直近9年間は連続でプラスとなっています。また、8月は企業が自社の株を買う「自社株買い」が増える時期で、株価が支えられやすい傾向にあります。
  • 秋の調整シーズン(9月〜10月)
    一方で、9月は夏休み明けの利益確定売りなどが出やすく、1年で最も株価が下がりやすい月として知られています。今年も多くの専門家が、この時期の調整(下落)リスクを指摘しています。

大切なのは、この「季節」を知っておくこと。嵐が来やすい季節だと分かっていれば、傘を準備したり、心の準備をしたりできますよね。それと同じで、秋に相場が下がっても「ああ、いつもの季節が来たな」と冷静に受け止めることができます。

長期投資家のアクションプラン

  1. 夏(今)を楽しむ: ポジティブな季節性を追い風に感じつつ、基本の積立投資はいつも通り続けましょう。
  2. 秋に備える: 「もし調整が来たら、それは安く買える絶好のチャンス」というマインドを持つことが最も重要です。慌てて売るのではなく、むしろ追加投資の機会と捉えましょう。
  3. 基本を忘れない: 季節性はあくまで経験則。長期投資家にとって最も大切なのは、どんな季節であっても、決まったルールでコツコツと積立を続けることです。

❓ 読者Q&Aコーナー

初心者の皆さまからよく寄せられる質問に、今週もお答えします。

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S&P 500が最高値ですが、今から一点集中で投資するのはアリですか?

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そのお気持ち、よく分かります!勢いのあるものに乗りたくなるのは自然なことです。しかし、こういう時だからこそ「分散投資」の重要性を思い出してください。

投資の神様ウォーレン・バフェット氏も「卵を一つのカゴに盛るな」という格言を大切にしています。S&P 500が絶好調でも、将来何が起こるかは誰にも分かりません。例えば、米国だけでなく、成長が期待される欧州やアジアなど、複数の地域に分けて投資する「地域の分散」や、株式だけでなく「債券」などの値動きが異なる資産を組み合わせる「資産の分散」が、長期で安定したリターンを得るための基本戦略です。

結論:S&P 500を資産の中核(コア)にするのは素晴らしい戦略ですが、それ一本足打法にするのではなく、全世界株式の投資信託などを活用して、世界中にバランス良く投資することをおすすめします。

🇶

専門家が言う「秋の調整に備えよ」とは、具体的に何をすればいいですか?

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良い質問ですね。「備え」と聞くと難しく感じますが、初心者ができることは非常にシンプルです。以下の3つのステップで考えてみましょう。

  • 心の準備(マインドセット)
    まずは「下落はいつか必ず来るもので、それは株を安く買えるバーゲンセールだ」と考える練習をしましょう。過去の歴史を見ても、市場は何度も暴落を乗り越え、力強く成長してきました。
  • ポートフォリオの健康診断
    今、ご自身が持っている資産のバランスを確認してみましょう。例えば「株式80%:現金20%」など、自分の目標とする比率から大きくズレていないかチェックするだけでも立派な「備え」です。(※無理に売買する必要はありません)
  • 積立投資を続けること
    これが最も重要かつ、最強の備えです。相場が下がっている時に積立を続けると、同じ金額でより多くの株数を自動的に買うことができます。これこそが、将来の資産を大きく増やす原動力になるのです。