区分マンション vs 一棟アパート 初心者におすすめは?徹底比較

資産運用初心者向け

【結論】9割のサラリーマンは「一棟」で失敗する。不動産投資の“最初の一歩”の正解とは

こんにちは!3000人以上の資産相談に乗ってきた、あなたの資産形成パートナー、まさとFPです。

不動産投資を始めようと決意した方が、必ず最初にぶつかる大きな岐路があります。

「狙うは、マンションの“一室”? それとも、アパート“一棟”?」

インターネットで調べると、「一棟アパートは利回りが高くて儲かる!」「いや、初心者はまず区分マンションからだ」と、様々な情報が飛び交い、一体どちらが自分にとっての正解なのか、混乱してしまいますよね。

私は10年以上にわたり、多くのサラリーマン投資家たちの成功と失敗を、その隣で見てきました。その結論を、まず最初にお伝えします。

これから不動産投資を始めるサラリーマンにとって、最初の選択肢として検討すべきは、99%のケースで「都心の中古区分マンション」です。

なぜ、そう断言できるのか?
この記事では、「区分マンション」と「一棟アパート」のメリット・デメリットを、【資金・リスク・手間・リターン・出口戦略】という5つの観点から徹底的に比較・解剖します。この記事を読み終える頃には、あなたの進むべき道が明確になっているはずです。


1.【5秒でわかる】区分マンション vs 一棟アパート 徹底比較サマリー

まずは、両者の違いが一目でわかる比較表をご覧ください。この表だけでも、なぜ初心者に区分マンションが向いているのか、その輪郭が見えてくるはずです。

比較項目 ✅ 区分マンション ⚠️ 一棟アパート
価格帯 低い(1,000万~3,000万円台) 高い(5,000万~数億円)
融資ハードル 低い(サラリーマンの属性で可能) 高い(事業計画の提出が必須)
管理の手間 ほぼゼロ(管理会社に完全委託) 非常に大きい(事業経営そのもの)
リスク分散 しやすい(エリアを分けて複数所有可) しにくい(建物・エリアにリスク集中)
リターン(利回り) 低い~中くらい 高い(ハイリスク・ハイリターン)
流動性(売りやすさ) 高い(買い手が見つかりやすい) 低い(高額なため買い手が限定的)

2.「区分マンション投資」を深掘り!~サラリーマンの王道戦略~

✅ 区分マンション投資のメリット

  • 少額から始められる: 一棟に比べて圧倒的に価格が安く、自己資金100~300万円程度からスタートできるケースが多い。
  • 融資が受けやすい: 金融機関も個人のサラリーマン向けローン商品を多数用意しており、審査のハードルが比較的低い。
  • 管理がラク: 建物全体の管理は管理組合・管理会社が行うため、オーナーがやることはほぼない。本業が多忙な方に最適。
  • 売りやすい: 価格帯が低いため、いざという時に売却しやすい。マイホームとして買いたい層もターゲットになるため、買い手がつきやすい。
  • リスク分散できる: 1億円の資金で一棟アパートを買うのではなく、2,500万円の区分マンションを4つ、異なるエリアに持つことで、空室や災害のリスクを分散できる。

⚠️ 区分マンション投資のデメリット

  • リターンは大きくない: 手軽な分、利回りは一棟物件に比べて低くなる傾向がある。一攫千金は狙えない。
  • 自由度が低い: 建物全体のルールは管理組合で決まるため、「ペット可にしたい」「リノベーションしたい」といった自由な変更は難しい。

【結論】こんな人におすすめ!

初めて不動産投資に挑戦する人 / 本業が忙しく手間をかけたくない人 / まずは小さな成功体験から積みたい人


3.「一棟アパート投資」を深掘り!~上級者向けの事業経営~

✅ 一棟アパート投資のメリット

  • 高い利回りが期待できる: 部屋数が多いため、満室時のキャッシュフローは大きい。成功すれば資産拡大のスピードは速い。
  • 自由度が高い: 建物すべての所有者なので、外壁塗装、リノベーション、家賃設定などを自由に決められる。
  • 土地という資産が手に入る: 建物が古くなっても、土地の資産価値は残る。これが最大の強み。
  • 節税効果が大きい: 建物、特に木造アパートは減価償却できる期間が短いため、帳簿上の赤字を作りやすく、所得税の圧縮効果が高い場合がある。

⚠️ 一棟アパート投資のデメリット

  • 価格が非常に高い: 数千万円~億単位の資金が必要。自己資金も1,000万円以上求められることがほとんど。
  • 融資のハードルが極めて高い: サラリーマンの属性だけでなく、事業家としての経営能力を問われる「事業性融資」となるため、審査が厳しい。
  • 管理の手間が膨大: 入居者募集、家賃回収、クレーム対応、建物の修繕計画など、すべて自分でやるか、業者を適切に管理する必要がある。「経営」そのもの。
  • リスクが集中する: 大地震で建物が損壊したり、近隣に大学が移転して入居者が一斉に退去したりすると、一瞬で経営が傾く。
  • 売却が難しい: 高額なため、買える人が限られる。売りたい時にすぐ売れないリスクがある。

【結論】こんな人におすすめ!

すでに区分投資で実績がある人 / 潤沢な自己資金がある人 / 不動産投資を「事業」として、本気で取り組む覚悟がある人


4. FP相談室「年収600万・38歳」が区分マンションで成功したリアル事例

理論だけではイメージが湧きませんよね。ここでは、実際に区分マンション投資からスタートし、着実に資産を築いているお客様の事例をご紹介します。

相談者アイコン

木村さん(38歳)

まさとさん、私は食品メーカーに勤めるごく普通のサラリーマンで、年収は650万円です。不動産投資に興味はあるものの、一棟アパートなんて夢のまた夢。自分にできるのか、リスクが怖くて一歩が踏み出せませんでした。

まさとFPアイコン

まさとFP

木村さん、その慎重さは素晴らしいことです。一棟アパートは、確かに初心者にはリスクが高すぎます。まずは、ご自身の年収と信用力で無理なく始められる「都心アクセス良好な中古区分マンション」で、大家さんとしての経験を積んでみませんか?いわば、車の運転をいきなり大型トラックではなく、教習所の普通車で練習するようなものです。

【提案後の変化】

木村さんは、自己資金50万円を使い、2,300万円の区分マンションを1戸購入。信頼できる管理会社に委託したため、本業への支障は全くありませんでした。

「最初の家賃が振り込まれた時の感動は忘れられません。今では2戸目を検討しています。区分で『融資を受けて物件を買い、家賃で返済する』という一連の流れと実績を経験できたことが、何よりの自信になりました。いきなり一棟に手を出していたら、きっと挫折していました」

木村さんのように、まずは区分マンションで「小さな成功体験」と「金融機関からの信頼」を勝ち取ること。これが、サラリーマンが不動産投資で失敗しないための鉄則です。


5.【まさとFPの最終結論】なぜ、あなたは「区分マンション」から始めるべきなのか

もうお分かりですね。私が、不動産投資の“最初の一歩”として区分マンションを強く推奨する理由は、それが「最も再現性が高く、失敗しにくいトレーニング」だからです。

区分マンション投資は「最高の練習試合」

いきなり数千万円、億単位の借金を背負って一棟経営というプロのリングに上がるのは、あまりに無謀です。まずは区分マンションという安全な土俵で、以下の重要なスキルと経験を、低リスクで身につけるべきなのです。

  • ✅ 融資を受けるという経験
  • ✅ 確定申告の経験
  • ✅ 管理会社と付き合う経験
  • ✅ 入居者がいる安心感と、空室になった時の対処法
  • ✅ 金融機関に「この人はきちんと不動産経営ができる」と示す実績作り

これらの経験を積んだ上で、「もっと大きなリターンを狙いたい」と感じた時に、初めて選択肢として一棟アパートを検討すれば良いのです。その頃には、あなたの知識も、金融機関からの評価も、最初の頃とは比べ物にならないほど高まっているはずです。


6. よくある質問(Q&A)

最後に、このテーマに関してよくいただく質問に、一問一答形式でお答えします。

Q1. でも、やっぱり利回りが高い一棟アパートに魅力を感じます…

A1. その気持ちはよく分かります。しかし、広告に載っている「表面利回り」の数字に騙されてはいけません。地方の高利回り物件は、空室リスクや修繕費の増大で、実質的な手残りが区分マンションより少なくなるケースもザラにあります。「高い利回り」は、常に「高いリスク」とセットです。初心者が最初に追うべきは、リターンよりも「失敗しないこと」です。

Q2. 区分から一棟へステップアップするタイミングは?

A2. 一概には言えませんが、目安として「区分マンションを2~3戸、安定して3年以上運用できた」タイミングが一つの基準になります。その頃には、自己資金も増え、金融機関からの評価も高まり、より有利な条件で一棟向けの融資を検討できるようになります。


まとめ:大きな夢を見る前に、確実な一歩を踏み出そう

今回は、「区分マンション」と「一棟アパート」の違いについて、徹底的に解説しました。

  • 区分マンションは、低リスク・低資金で始められる「最高の練習試合」。サラリーマンの最初の一歩に最適。
  • 一棟アパートは、ハイリスク・ハイリターンな「プロ向けの事業経営」。初心者がいきなり手を出すべきではない。
  • 成功への王道は、まず区分で「経験」と「実績」を積み、次のステージとして一棟を検討すること。

いきなりホームランを狙って空振り三振するのではなく、まずは確実にヒットを打って塁に出る。資産形成も、ビジネスも、成功の本質は同じです。

あなたの不動産投資家としてのキャリアが、盤石な一歩から始まることを、心から応援しています。

さらに詳しく知りたい方へ

区分マンション投資の具体的な始め方、物件選びから出口戦略までの全ステップを、以下の完全ガイドで徹底的に解説しています。

【完全ガイド】初心者向け区分マンション投資の始め方

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