【FPが徹底解説】タワマン投資はもう儲からない?2025年最新の現実と「本当の利回り」を暴く

不動産投資

【FPが徹底解説】タワマン投資はもう儲からない?2025年最新の現実と「本当の利回り」を暴く

華やかなイメージの裏に潜む、3つの高額コストと成功への例外パターン

こんにちは。3000人以上の資産相談に乗ってきたFPのまさとです。都心を見下ろす高層階からの眺望、ホテルライクなコンシェルジュサービス…。誰もが一度は憧れる「タワーマンション(タワマン)」での生活。それを投資対象として所有することは、まさに成功の証と感じられるかもしれません。

しかし、FPという立場で冷静に数字を分析すると、その華やかなイメージとは裏腹の、非常に厳しい現実が見えてきます。特に、2024年の税制改正によって、かつて最強の武器であった「相続税対策」の効果が大きく薄れた今、タワマン投資を取り巻く環境は激変しました。

この記事では、タワマン投資の厳しい現実を直視しつつも、どのような条件下であれば成功しうるのか、その「例外パターン」とメリットについても深掘りします。成功と失敗、両方の側面からタワマン投資のリアルを掴んでください。


全てがワナではない!タワマン投資が成功する「3つの例外」パターン

私が多くのサラリーマン投資家にタワマン投資を推奨しない一方で、相談経験の中では、明確な目的を持って成功を収めている方々もいらっしゃいます。その成功パターンは、ほぼ以下の3つに集約されます。

成功パターン1:「ヴィンテージ・タワマン」戦略

対象者:超富裕層、海外投資家
これは、単なるタワマンではなく、港区や千代田区などの超一等地に建つ「ブランド価値」が確立された、象徴的な物件への投資です。これらの物件は、美術品のように希少価値で取引され、一般的な不動産市況とは別次元で価格が維持・上昇します。月々のキャッシュフローを追うのではなく、数億単位の資産を長期的に保全・成長させることが目的であり、一般的な投資とは全く異なる世界です。

ご覧の通り、いずれも一般的なサラリーマン投資家が再現するのは極めて難しい、特殊な条件下での成功例であることがわかります。


なぜ多くの人にとって危険なのか?3つの高額コストという時限爆弾

上記の例外を除き、純粋な収益目的でタワマン投資に手を出すと、高額なランニングコストが収益性を圧迫します。

コスト1:管理費(共用施設という名の高額固定費)

コンシェルジュ、ジム、プール、ゲストルーム…。これらの豪華な共用施設は、すべて入居者の管理費で維持されます。タワマンの管理費は月額3万円~5万円以上になることも珍しくなく、これは一般的なワンルームマンションの約3〜5倍に相当します。この重い固定費が、キャッシュフローを直接的に削り取ります。

コスト2:修繕積立金(10年後に高騰する最大のワナ)

これが最も危険な「時限爆弾」です。新築時の修繕積立金は、販売会社が見かけの利回りを良く見せるため、意図的に低く設定されています。しかし、10~15年後に行われる大規模修繕では、特殊なゴンドラが必要になるなど莫大な費用がかかるため、修繕積立金が当初の3倍、4倍に跳ね上がるケースが後を絶ちません。私が相談を受けた方の中には、月2万円だった積立金が12年目に月8万円になり、収支が完全に赤字化してしまったケースもあります。

コスト3:固定資産税(高価格ゆえの重税)

物件の評価額が高いタワマンは、当然ながら固定資産税も高額です。これもまた、利回りを着実に蝕んでいく要因です。


【出口戦略の罠】タワマン投資が塩漬け資産になりやすい本当の理由

「コストが高くても、それ以上に値上がりすれば売却益で儲かるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、それこそがタワマン投資のもう一つの大きな罠、「出口戦略」の難しさです。

タワマンが「売りたくても売れない」3つの理由

  1. 買い手が「富裕層」に限られる:数千万円~億単位の物件を買える層は限られます。一般的なサラリーマンは買い手にならず、市場が非常に狭いのです。
  2. 景気後退に極めて弱い:不景気になると、富裕層は真っ先に高額な不動産などの贅沢品の購入を手控えます。その結果、市場から買い手がいなくなり、価格交渉すらできない「塩漬け」状態に陥ります。
  3. 供給過多で「型落ち」になる:あなたのタワマンの隣に、より新しく魅力的なタワマンが建設された瞬間、あなたの物件は「中古の型落ち」となり、資産価値は大きく下落するリスクを常に抱えています。

【2025年最新】税制改正で「タワマン節税」は終焉へ

かつて、上記のコストやリスクを許容してでもタワマンが買われた最大の理由は「相続税対策」でした。しかし、その根拠は2024年の税制改正で完全に崩壊しました。

【重要】2024年からのルール変更(Before/After)

改正前 (~2023年) 改正後 (2024年~)
相続税評価額 路線価等を基にした低い評価額
(市場価格の約30~40%)
市場価格との乖離が大きい場合、
評価額が強制的に引き上げられる

これにより、タワマン節税のうまみはほぼ消滅。今後は純粋な「投資」としての収益性で評価しなくてはなりません。


シミュレーション:「本当の利回り」はこれだ!

では、タワマンの「本当の利回り」は一体どの程度なのでしょうか。よくあるパンフレットの数字と、現実の数字を比較してみましょう。

表面利回り4.2%という魅力的な数字が、諸経費を差し引くとほぼゼロになり、さらに修繕積立金という時限爆弾が爆発した途端、毎年100万円以上の赤字を垂れ流す資産に豹変します。これが、多くの人が目を背けるタワマン投資の現実です。


【FPの結論】タワマン投資 vs 都心中古ワンルーム、どちらが賢い選択か?

では、純粋な収益目的の不動産投資として、何を選ぶべきなのか。FPの立場から、タワマン投資と、私が多くのサラリーマンに推奨している「都心の中古ワンルーム投資」を比較してみましょう。結論は、この表を見れば一目瞭然です。

タワーマンション投資

  • コスト:管理費・修繕費が高騰し続ける
  • 売りやすさ:買い手が富裕層に限定され、売りにくい
  • 融資:高額なため、受けられる人が限られる
  • 結論:一部の富裕層向けの「消費」に近い

都心中古ワンルーム投資

  • コスト:構造がシンプルで、コスト管理が容易
  • 売りやすさ:投資家だけでなく実需層も買い手となり、売りやすい
  • 融資:サラリーマンの信用力で受けやすい
  • 結論:再現性の高い「事業・投資」


よくある質問(Q&A)


まとめ:タワマンは「住む」ための商品であり、「儲ける」ための商品ではない

タワーマンションが、住まいとして素晴らしい価値と快適さを提供してくれることは事実です。しかし、こと「投資」として見た場合、そのビジネスモデルは極めて脆弱です。

タワマン投資の最終評価

  • 投資として:高コスト、出口戦略の難しさ、税制改正のトリプルパンチで、ほとんどの投資家にとっては「儲からない」選択肢となった。
  • 例外として:超富裕層の資産保全や、将来の自己利用という明確な目的がある場合に限り、有効な場合がある。
  • 堅実な選択:純粋な収益目的であれば、コスト構造・流動性・融資の全ての面で「都心の中古ワンルーム」の方がはるかに優位性が高い。

高層階からの眺めに惑わされることなく、地に足のついた数字で判断すること。真の資産形成は、その冷静な視点から始まります。

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赤坂ファイナンシャル株式会社 代表取締役
元大手企業勤務、3,000人以上の相談実績と著書『地味な投資で2000万円』を持つお金のプロ。ファイナンシャルプランナー、クレジットカードアドバイザー®として、難しい金融の話を初心者向けにわかりやすく解説しています。
主な実績

著書:『自由に生きるための 地味な投資で2000万円』
メディア出演:テレビ朝日「グッド!モーニング」、週刊SPA!、現代ビジネス、プレジデントオンライン等 多数
講演実績:一部上場企業、経営者団体など

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