【空室対策の教科書】空室リスクを9割減らす物件選び

資産運用初心者向け

【不動産投資】空室リスクは“運”じゃない。“買う前”に9割決着がつく科学的な物件選び

こんにちは!年間300人、累計3000人以上の資産相談に乗ってきた、あなたの資産形成パートナー、まさとFPです。

不動産投資を始めるにあたり、誰もが抱く最大の恐怖。それは、

「もし、入居者が決まらなかったら…?」

という、「空室リスク」ではないでしょうか。

家賃収入を期待してローンを組んだのに、肝心の入居者がいなければ、収入はゼロ。それなのに、ローン返済や管理費の支払いは毎月やってくる…。考えるだけで、冷や汗が出ますよね。

しかし、私が3000人以上の投資家を見てきた結論から言うと、成功している大家さんは、この空室リスクをほとんど経験していません。彼らは運が良いのでしょうか?いいえ、違います。

空室リスクとの戦いは、入居者募集が始まってからではなく、物件の売買契約書にハンコを押す、そのずっと前の「物件選び」の段階で、すでに9割の決着がついているのです。

この記事では、空室を「運」や「偶然」の産物ではなく、「科学的」に回避するための、プロが実践する物件選びの全技術を、あなただけに伝授します。この教科書を読めば、あなたは空室リスクに怯える初心者から卒業できます。


1.【最重要】空室対策の9割は「立地」で決まる

結論から言います。物件選びにおいて、最も重要な要素は、圧倒的に「立地」です。どんなに綺麗で最新設備の物件でも、人が住みたいと思わない場所に建てられていては、意味がありません。

では、プロは「立地」の何を、どのように見ているのでしょうか?

✅ プロが必ず見る「賃貸需要が落ちない」立地の3大要素

① 人口動態:これから「人が増える」街か?
市区町村が公表している「人口推計」や「将来人口予測」のデータを必ず確認します。日本全体では人口が減少していても、都心部、特に単身者世帯が増え続けているエリアは存在します。そうした「ミクロな人口増加」が起きている街を選ぶことが、絶対条件です。
② 都心へのアクセス:主要駅まで「30分圏内」か?
入居者の多くは、都心へ通勤・通学する人たちです。東京なら「新宿」「渋谷」「東京」「品川」といった主要ターミナル駅まで、30分以内でアクセスできる路線・駅であることは、極めて重要な要素です。
③ 駅からの距離:「徒歩10分以内」は死守せよ
どんなに良い街でも、駅から遠い物件は敬遠されます。特に単身者は、日々の利便性を最も重視します。「徒歩10分以内」、できれば「7分以内」が、入居者から選ばれ続けるための生命線です。バス便は論外と考えましょう。

【まさとFPの視点】
私がお客様に常に言っているのは、「その街の“10年後の姿”を想像してください」ということです。再開発の計画はありますか?新しい大学や企業ができますか?そうした将来性まで見据えて初めて、「長期的に安定した賃貸需要」を確信できるのです。


2.【物件本体編】入居者が「この部屋に住みたい!」と思う7つの条件

最高の立地を選んだら、次は建物そのもの(ハード面)のチェックです。入居者が内見に来た際に、「ここに決めたい!」と思わせる魅力があるか、以下の7つの視点で見極めましょう。

✅ 入居者に選ばれる物件の7つの条件

  1. ① ターゲットが明確な間取りか?
    初心者が狙うべきは、最も需要が安定している単身者向けの「1K」または「ワンルーム」(20㎡以上)です。ファミリー向けは競合が多く、入れ替わり時のリフォーム費用も高額になるため、上級者向けです。
  2. ② 清潔感のあるエントランスと共用部か?
    入居者は部屋の中だけでなく、マンション全体の雰囲気を見ています。エントランスが綺麗で、ゴミ捨て場が整理整頓されているか。これは、管理の質を示す最も分かりやすい指標です。
  3. ③ セキュリティは万全か?
    特に女性の入居者はセキュリティを重視します。「オートロック」「モニター付きインターホン」「2階以上の部屋」は、今や必須条件と言えるでしょう。
  4. ④ 水回りの設備は古すぎないか?
    バス・トイレ別はもちろんのこと、独立洗面台や、室内に洗濯機置場があるか。水回りの清潔感と機能性は、家賃に大きく影響します。
  5. ⑤「あって当たり前」の設備が揃っているか?
    現代の入居者が求める「無料インターネット」「エアコン」「宅配ボックス」などが完備されているかは、非常に重要な差別化ポイントになります。
  6. ⑥ 十分な収納スペースはあるか?
    ワンルームでも、クローゼットや押入れなど、最低限の収納が確保されているかは、生活の質を左右する重要なポイントです。
  7. ⑦ 日当たり・眺望は悪くないか?
    南向きである必要はありませんが、目の前に壁があって一日中薄暗い、といった部屋はやはり敬遠されます。最低限の採光が確保できるかは確認しましょう。

3.【実録】FP相談室~「利回り」に釣られたGさんと、「立地」を信じたHさんの5年後~

ここで、空室リスクに対する考え方の違いが、その後の運命を大きく分けた、2人の相談者の事例をご紹介します。

⚠️ Gさん(45歳)のケース

【選んだ物件】
地方都市の築25年アパート。「表面利回り10%」という数字に惹かれて購入。

【5年後の現実】
近隣の大学が移転したことをきっかけに、空室が続出。家賃を下げても入居者が決まらず、ローンの持ち出しが毎月5万円発生。今では「利回りという数字の魔物に騙された…」と頭を抱えています。

✅ Hさん(43歳)のケース

【選んだ物件】
都心のターミナル駅まで20分、駅徒歩5分の中古区分マンション。表面利回りは5%と平凡。

【5年後の現実】
これまで一度も空室になったことはなく、退去予告が出ても、1ヶ月以内には次の入居者が決まる状態。安定した家賃収入を元手に、2戸目の購入も実現。「派手さはないですが、この“何もない”安心感が一番の価値です」と語ります。

【まさとFPの視点】
この事例の教訓は、「目先の利回りより、10年後も続く賃貸需要」を優先すべき、ということに尽きます。不動産投資は、短期的な利益を狙うギャンブルではありません。Gさんのように高い利回りを追い求めると、その裏にある高い空室リスクを見逃しがちです。Hさんのように、一見地味でも、鉄壁の立地を選ぶことこそが、長期的な成功への唯一の道なのです。


4.【仕上げ編】最高の物件を「活かす」管理会社の選び方

最高の立地で、最高の物件を選んでも、最後のピースが欠けていると空室は埋まりません。それが、購入後の入居者募集や管理を任せる「賃貸管理会社」です。

管理会社選びは、物件選びと同じくらい重要です。以下のポイントで、信頼できるパートナーかを見極めましょう。

  • そのエリアでの客付け実績は豊富か?(管理戸数だけでなく、入居率を聞きましょう)
  • 独自の入居者募集ネットワークを持っているか?(SUUMOなどだけでなく、法人契約や大学との連携など)
  • 退去後の原状回復やリフォームの提案力はあるか?
  • レスポンスは迅速で、担当者とコミュニケーションが取りやすいか?

家賃の3~5%程度の管理手数料を惜しまず、最高の物件を最高の状態で運営してくれるプロを味方に付けることが、空室対策の最後の仕上げとなります。


まとめ:空室は“対策”できる。正しい知識でリスクをゼロに近づけよう

もう、あなたは空室リスクを漠然と恐れる初心者ではありません。空室がなぜ発生し、それをどうすれば未然に防げるのか、その具体的な方法を理解したはずです。

  1. 【立地】将来にわたって賃貸需要が見込める、人口が減らないエリアを選ぶ。
  2. 【物件】現代の入居者のニーズを満たす、競争力のある設備や間取りを備えた物件を選ぶ。
  3. 【管理】選んだ物件の価値を最大限に引き出してくれる、客付けに強い管理会社をパートナーに選ぶ。

この3つの鉄則を守れば、空室リスクは9割以上、回避できます。不動産投資は、正しい知識という“鎧”を身につけて臨めば、決して怖いものではありません。

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