不動産投資ローンの審査を通す秘訣 金融機関が見るポイントと対策

資産運用初心者向け

【FPが完全ガイド】不動産投資ローン審査を突破する“5つの秘訣”と金融機関が見る全ポイント

こんにちは!累計3000人以上の資産相談に乗ってきた、あなたの資産形成パートナー、まさとFPです。

自己資金だけで不動産投資を始める人は、ほとんどいません。成功する投資家のほぼ全員が、金融機関からの融資、つまり「不動産投資ローン」という強力なエンジンを活用しています。

しかし、このローンこそが、多くの初心者が最初にぶつかる、高く、そして分厚い壁です。

「自分の年収で、本当にお金を貸してもらえるんだろうか…」
「審査で何を見られるのか、まったく見当もつかない…」
「もし、審査に落ちたら、もう二度と挑戦できないの?」

そんな不安で、一歩を踏み出せずにいませんか?

ご安心ください。不動産投資ローンの審査は、決して「運ゲー」ではありません。金融機関が何を見て、どう評価するのか。その“採点基準”は、明確に存在します。

この記事では、私がこれまで数え切れないほどの融資付けをサポートしてきた経験から、審査を有利に進めるための具体的な秘訣と、金融機関の視点を完全公開します。この記事を読めば、あなたは自信を持って審査に臨めるようになります。


1. 大原則:銀行は「あなた」と「物件」の2つしか見ていない

まず大前提として、金融機関の審査ポイントは、突き詰めればたった2つに集約されます。

金融機関の融資審査は、「この人はきちんと返済できるか?」という個人の属性評価と、「この物件はきちんと収益を生むか?」という物件の事業性評価の2つで決まることを示す図
  1. 個人の属性評価:「この人は、万が一の時も返済できる能力と信用があるか?」
  2. 物件の事業性評価:「この物件は、長期的に安定した家賃収入を生み出せるか?」

この2つの評価を掛け合わせ、総合点で「貸せるかどうか」を判断しているのです。では、それぞれの評価項目を、さらに詳しく見ていきましょう。


2. 個人の属性評価:金融機関はあなたの「何を」見ているのか?

金融機関が最も重視するのが、あなた自身の「返済能力」と「信用力」です。具体的には、以下の項目を厳しくチェックしています。

✅ 属性評価の5大チェックポイント

① 年収
一つの目安として年収500万円以上、金融機関によっては700万円以上を基準にしていることが多いです。もちろん、これ以下でも他の要素が良ければ可能性はあります。
② 勤務先・勤続年数
上場企業、公務員、医師や弁護士などの士業は、安定性が高いと見なされ、非常に有利です。また、勤続年数も最低3年以上が望ましいとされています。
③ 金融資産(自己資金)
どれくらいの貯金があるかは、あなたの計画性や堅実さを示す重要な指標です。物件価格の10%以上の自己資金を用意できると、金融機関の信頼度は格段に上がります。
④ 個人信用情報(クレヒス)
過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞したことはないか?これが最も重要です。どんなに属性が良くても、信用情報に傷(異動情報)があれば、審査通過は絶望的になります。
⑤ 既存の借入状況
住宅ローンやカーローン、カードローンなどがどれくらいあるか。年収に占める年間返済額の割合(返済比率)をチェックされます。不動産投資ローン以外の借入は、少ないほど有利です。

3. 物件の事業性評価:その物件に「貸す価値」はあるのか?

あなたがどんなに優れた属性でも、購入しようとしている物件に収益性がなければ、銀行は首を縦に振りません。彼らは「事業への融資」として、物件の価値を冷静に評価します。

✅ 物件評価の3大チェックポイント

① 収益性(利回り)
想定される家賃収入で、ローン返済や経費を賄い、さらに利益が出るのか。金融機関は独自の厳しい基準(積算評価・収益還元評価)で物件の収益性を評価します。特に、家賃収入がローン返済額をどれだけ上回っているか(返済比率)を重視します。
② 担保価値
万が一、あなたが返済できなくなった場合に、物件を売却した代金で貸したお金を回収できるか。そのための担保としての価値を評価します。一般的に、土地の価値が高い都心部の物件や、耐用年数が長く残っている築浅の物件は、担保評価が高くなる傾向にあります。
③ 法令順守(コンプライアンス)
建築基準法や消防法などに違反している物件(違法建築)には、絶対に融資は出ません。プロの不動産会社は、この点を必ず事前にチェックしています。

4.【実録】FP相談室~審査に落ち続けた40歳係長が、融資を勝ち取った逆転劇~

相談者アイコン

Eさん(40歳)

まさとさん、もうダメかもしれません…。中小企業に勤める年収580万円の私ですが、不動産投資を始めたくて自分で銀行を2つ回ったのですが、どちらも審査で断られてしまいました。やはり、私のような属性では無理なのでしょうか。

まさとFPアイコン

まさとFP

Eさん、諦めるのはまだ早すぎます!審査に落ちたのには、必ず理由があります。Eさんの場合、①カードローンが30万円残っていたこと、そして②Eさんの属性では融資が出にくい金融機関に、真正面から突撃してしまったことが原因です。

作戦を立て直しましょう。まず、カードローンを完済して信用情報をクリーンにします。そして、Eさんのような属性の方にも積極的な、実績のある金融機関を、私と提携している不動産会社経由で紹介してもらいます。“戦う場所”を変えるんです。

【提案後の変化】

Eさんは、まずボーナスでカードローンを完済。半年後、私たちが紹介した金融機関に、収益性の高い都心中古区分マンションの購入で融資を打診。すると、以前とは打って変わって、金利1.8%、35年という好条件で、2,500万円の融資承認を得ることができました。

「自分一人で闇雲に動いてもダメだと痛感しました。自分の強みと弱みを理解し、どの銀行を、誰と攻めるか。まさに戦略ですね」と、今では立派な大家さんとして、次の物件取得に向けて準備を進めています。


5.【秘訣】審査通過率を最大化する“5つのアクション”

Eさんの事例からも分かるように、融資審査は、事前準備と戦略で結果が大きく変わります。あなたが今すぐできる、5つの秘訣を伝授します。

  1. 秘訣①:自分の信用情報を「開示」してみる CICなどの信用情報機関に請求すれば、数百円で自分の信用情報を確認できます。身に覚えのない延滞記録がないか、まずは自分の“通信簿”をチェックしましょう。
  2. 秘訣②:不要なカードローンやクレジットカードを「整理」する 使っていないクレジットカードや、残高の少ないカードローンは、審査前に解約・完済しておきましょう。借入枠があるだけで、返済能力を低く評価される可能性があります。
  3. 秘訣③:自己資金を「見せる」準備をする 頭金として使うお金だけでなく、「これだけの金融資産を持っています」と証明するために、預金通帳のコピーや、証券口座の残高証明などを準備しておきましょう。
  4. 秘訣④:不動産投資への「熱意と知識」を語れるようにする 銀行との面談では、担当者から「なぜ不動産投資をしたいのですか?」と必ず聞かれます。そこで、この記事で学んだような知識や、ご自身の目的を、自分の言葉でしっかりと語れるように準備しておきましょう。「この人なら、真剣に経営してくれそうだ」と思わせることが重要です。
  5. 秘訣⑤:【最重要】融資に強い不動産会社を「パートナー」にする 個人で銀行を回るのには限界があります。融資に強い不動産会社は、「どの銀行が、どんな属性の人に、どんな物件で貸したがっているか」という膨大なデータと、担当者との人間関係を持っています。彼らを味方に付けることが、融資成功への最短ルートです。

まとめ:ローン審査は「落とされる場所」ではなく「自分を証明する場所」

不動産投資ローンと聞くと、多くの人が「落とされたらどうしよう」という減点方式で考えてしまいます。しかし、それは間違いです。

ローン審査とは、あなたがこれまで真面目に働き、コツコツと信用を積み重ねてきたことを、金融機関に堂々と証明する「加点方式のプレゼンテーションの場」なのです。

  • 金融機関が見るポイントは「個人の属性」「物件の事業性」の2つだけ。
  • 自分の強みと弱みを把握し、正しい準備と戦略で臨めば、通過率は劇的に上がる。
  • そして何より、融資に強いプロを味方に付けることが、成功の鍵を握る。

あなたの「社会的信用力」は、あなたが思っている以上に価値のある資産です。その価値を正しく評価してくれる銀行を見つけ、未来の資産に変えていきましょう。

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