区分不動産投資、「売却益」という幻想に縛られて動けなくなっていませんか?

こんにちは。まさとFPです。

「老後のために何かしないと…」
そう考えて不動産投資の勉強をしている。知識は十分ついてきた。区分マンション投資が良さそうだ、というのも分かっている。

でも、最後の一歩が踏み出せない。

「もし価格が下がったらどうしよう…」「空室が続いたら…」「結局、損するんじゃないか?」

そんな不安で行動が止まってしまっているのではないでしょうか。

もしあなたが「買ってすぐに儲けたい」「数年後に高く売れるか」ということばかり気にしているなら、その不安は当然です。

なぜなら、それは区分不動産投資の「本質」からズレた、非常に難易度の高い「オプション」を狙っている状態だからです。

この記事では、あなたが行動できない「呪縛」を解き、なぜ今すぐ始めるべきなのかをお伝えします。

結論:区分不動産投資の本質は「老後の年金がわり」です

いきなり結論から申し上げます。

区分不動産投資の最大の目的は、短期的な「売却益」(キャピタルゲイン)ではありません。
それは、長期的に安定した「家賃収入」(インカムゲイン)を得て、公的年金にプラスアルファする「自分年金」を作ることです。

ローンを完済した後、毎月5万円、10万円の家賃収入が自動的に入ってくる仕組み。それこそが、私たちが目指すべきゴールです。

本質を見誤ってはいけない

本質(目的):家賃収入(インカム)による、老後の「自分年金」づくり。
オプション(おまけ):市況が良かった時に得られる「売却益」(キャピタル)。

この順番を間違えると、不安で動けなくなるか、ギャンブル的な投資に手を出して失敗します。

そもそも、なぜ今「自分年金」が必要なのか?

「老後の生活は、国がくれる公的年金でなんとかなる」
もしあなたが少しでもそう思っているなら、その認識はすぐに改める必要があります。

結論から言えば、公的年金だけで老後の生活を豊かに送ることは、すでに不可能な時代になっているからです。

衝撃の事実:年金だけでは「毎月3.4万円」の赤字

総務省の「家計調査(2024年平均)」によれば、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、年金などの収入(可処分所得)が約22.2万円に対し、生活費などの支出が約25.7万円となっています。

つまり、平均的な生活を送るだけで「毎月約3.4万円」の赤字が発生し、貯蓄を切り崩し続ける生活になるのです。

これは、かつて話題になった「老後2000万円問題」が、今もリアルな現実であることを示しています。

「貯蓄が尽きたら、どうなるのか?」
答えはシンプルです。
「働けなくなるまで、一生働き続ける」
しか選択肢がなくなります。

70歳になっても、75歳になっても、この「毎月3.4万円」の赤字を埋めるために働きに出る…。それが「自分年金」を用意しなかった人の現実的な未来です。

「自分年金」は、未来の自分への「仕送り」

だからこそ、国(公的年金)に頼り切るのではなく、自分の力で「もう一つの年金(=自分年金)」を用意する必要があるのです。

現役で働ける「今」動くこと。
それが、体力も衰え、働きたくても働けなくなるかもしれない「未来の自分」を助ける、唯一の方法です。

区分不動産投資を「自分年金」と捉えるとは、まさにこの「未来の自分への仕送り」を、資産(不動産)に作ってもらう仕組みを構築することなのです。


なぜ「年金」目的なら不安が消えるのか?

「売却益」を狙うから不安になるのです。「自分年金」が目的だと明確に定まれば、あなたの悩みは驚くほど軽くなります。

理由1:短期的な価格変動に一喜一憂しなくて済む

目的は「老後の家賃収入」です。
途中で「買った時より50万円値下がりした」としても、家賃が安定して入ってきているなら何の問題もありません。

ドルコスト平均法で投資信託を積立てる時、途中の価格変動を気にしないのと同じです。むしろ、目的が明確だからこそ、精神的に安定した長期運用が可能になります。

理由2:「投資」と「投機(ギャンブル)」を切り離せる

売却益は、「市況」という自分ではコントロールできない要素に大きく左右されます。これは「投機(ギャンブル)」に近い行為です。

一方、家賃収入は「立地選定」「物件管理」「入居者付け」など、自分の努力や戦略でコントロールできる「事業」です。
ギャンブルではなく、手堅い「資産形成(=投資)」として取り組むことができます。

「売却益」の正しい捉え方

では、売却益は一切無視すべきなのでしょうか?
いいえ、そうではありません。売却益は「あればラッキーなボーナス(オプション)」として捉えるのが正解です。

⭕️ 本質(年金)を追う投資

  • 長期的な家賃収入が目的
  • 精神的に安定する
  • 再現性が高い(事業的)
  • インフレに強い

❌ オプション(売却益)を追う投資

  • 短期的な値上がりが目的
  • 市況次第で不安になる
  • 再現性が低い(ギャンブル的)
  • 行動が遅れる原因になる

【正しい思考の具体例】

あくまで「年金がわり」として家賃収入を目的に運用を続ける。

10年後、たまたま市況が非常に良く、ローン残債を引いても大きな利益が出るタイミングが来た。

「ラッキーなオプション(売却益)が発生した!」

ここで初めて「売却して利益確定する」か「そのまま持ち続けて年金にする」かを選択すれば良いのです。

最初からオプション(売却益)を当てにすると、それが手に入らないかもしれない不安で動けなくなるのです。

あなたが失っている「時間」という最大の資産

「リスクが怖いからもう少し勉強してから…」
そう言って行動を先延ばしにしている今、この瞬間にも、あなたは「最大の資産」を失っています。

不動産投資において、最大の武器は「時間」です。

先延ばしで失う「3つの資産」

行動を先延ばしにすることで、以下の決定的なチャンスを失っています。

  • 時間という武器:ローン完済までの期間が後ろ倒しになり、「自分年金」のスタートが遅れる。
  • インフレ耐性:あなたが貯めている「現金」の価値は、インフレで日々目減りしている。家賃はインフレに強い資産。
  • 団信(生命保険):ローンを組むことで得られる生命保険効果。これも1歳でも若いうちに始める方が有利。

最も危険なのは「勉強だけして行動しないこと」です。
知識は行動して初めて「資産」に変わります。YouTubeやVoicyでインプットを続けるだけでは、あなたの老後は1円も変わりません。

まとめ:「売却益」の幻想から目覚め、「年金」のために今すぐ動こう

区分不動産投資の本質は、老後の自分を助ける「年金」づくりです。

公的年金だけでは「毎月3.4万円」が赤字になる現実から目をそらしてはいけません。
「売却益」という不確実なオプションに振り回され、行動できないのは本当にもったいないことです。

あなたの目的が「一生働き続ける未来」を回避し、「老後の安心」を手に入れることであるならば、やるべきことは一つ。信頼できる専門家に相談し、安全な「自分年金」づくりの第一歩を踏み出すことです。

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