長期投資マガジン|2026年6月22日号
長期投資マガジン|2026年6月22日号

株価が上がった時ほど、
初心者は「買い方」を整える

2026年6月9日から6月22日までの日経平均とS&P500の動きを、長期投資初心者にも読みやすい形で整理しました。 今回のポイントは、日経平均の急上昇、米国株の底堅さ、そして「高値圏で焦って買わないための投資ルール」です。

対象期間:2026年6月9日〜6月22日 テーマ:日経平均・S&P500・資産形成 対象:長期投資初心者
Executive Summary

今回の相場を3行でまとめると

① 日経平均は急騰

6月9日の終値65,416.63円から6月22日の終値72,353.96円へ上昇。 期間騰落率は約+10.6%。AI・半導体関連株への期待、円安、海外投資家の買いが相場を押し上げました。

② S&P500は底堅いが上下あり

6月9日の終値7,386.65から、米国市場の最新確定値である6月18日終値7,500.58へ約+1.5%。 米利上げ警戒で下落する場面もありましたが、企業業績・AI関連期待が下支えしました。

③ 初心者は「予想」より「ルール」

株価が上がると焦って一括投資したくなりますが、長期投資では買うタイミングを当てるより、 毎月積立・分散・リバランスの仕組みを守ることが重要です。

Market Snapshot

主要指数の値動き

日経平均 6/9終値
65,416.63円
対象期間の起点
日経平均 6/22終値
72,353.96円
約+10.6%
S&P500 6/9終値
7,386.65
対象期間の起点
S&P500 6/18終値
7,500.58
約+1.5%
初心者向けに補足: S&P500については、6月22日時点で米国の現物市場がまだ確定していないため、ここでは最新の確定終値である6月18日を基準にしています。 6月19日は米国市場が休場日で、6月22日の終値は日本時間ではまだ確定していません。
Charts

指数の推移を視覚的に確認

日経平均:6/9〜6/22 +10.6%
65,416 72,353
6/9 6/22
S&P500:6/9〜6/18 +1.5%
7,386 7,500
6/9 6/18
Nikkei 225 Analysis

日経平均の分析:かなり強い上昇だが、初心者は過熱感にも注意

結論:上昇トレンドは明確。ただし短期では急ぎすぎ。

何が起きたのか

日経平均は、6月9日から22日までの短期間で約10.6%上昇しました。 特に6月15日以降の上昇が目立ち、6月18日に7万1000円台、6月22日に7万2000円台へ乗せました。 背景には、AI・半導体関連株への強い期待、円安による輸出企業への追い風、地政学リスクの一時的な後退があります。

初心者が見るべきポイント

日経平均は「日本株全体の温度感」を見る代表的な指数です。 ただし、日経平均は値がさ株の影響を受けやすく、半導体・ハイテク関連が大きく上がると指数全体も大きく動きます。 つまり、日経平均が上がっているからといって、すべての日本株が同じように上がっているわけではありません。

今回の相場の読み方

今回の上昇は、単なる景気回復だけでなく、「AI関連への期待」と「海外投資家の資金流入」が重なった相場です。 長期投資家にとっては日本株の魅力が再評価されている点はポジティブですが、短期間で大きく上がった後は調整が入っても不思議ではありません。

日付 日経平均 終値 前日比の印象 初心者向けコメント
6/9 65,416.63円 反発 前週からの不安定な動きの中で買い戻し。
6/10 64,179.27円 下落 短期的な利益確定売りが出た局面。
6/11 64,217.27円 横ばい 方向感を探る展開。
6/12 66,020.04円 大幅高 買い戻しが強まり、上昇基調が明確化。
6/15 69,317.50円 急騰 AI・半導体関連への期待が一気に広がる。
6/16 69,404.50円 小幅高 日銀利上げ後も相場は崩れず。
6/17 69,902.25円 上昇 7万円台を意識する展開。
6/18 71,053.49円 大幅高 強気ムードが継続。
6/19 71,250.06円 続伸 高値圏でも買いが続く。
6/22 72,353.96円 最高値更新 上昇の勢いは強いが、短期過熱にも注意。
S&P500 Analysis

S&P500の分析:米国株は強いが、金利上昇には敏感

結論:米国株は底堅い。ただし金利とハイテク株の振れがリスク。

何が起きたのか

S&P500は6月9日終値7,386.65から、6月18日終値7,500.58へ約1.5%上昇しました。 途中、6月10日に7,266.99まで下げる場面がありましたが、その後は回復しました。 6月17日にはFOMC後に利上げ警戒が強まり下落しましたが、6月18日には再び反発しています。

初心者が見るべきポイント

S&P500は、米国の主要大型株を幅広く組み入れた代表的な株価指数です。 世界中の投資信託やETFのベンチマークとして使われており、長期投資初心者が最初に学ぶべき指数のひとつです。

今回の相場の読み方

米国株は企業業績やAI関連の成長期待に支えられています。 一方で、米国の金利が上がると株式のバリュエーションには逆風になります。 特にハイテク株は将来の成長期待で買われやすいため、金利上昇局面では値動きが大きくなりやすい点に注意が必要です。

日付 S&P500 終値 前日比 初心者向けコメント
6/9 7,386.65 -0.26% ハイテク株売りでやや下落。
6/10 7,266.99 -1.62% 期間中の安値。短期不安が強まる。
6/11 7,394.30 +1.75% 大きく反発。
6/12 7,431.46 +0.50% 回復基調が続く。
6/15 7,554.29 +1.65% リスク選好が戻る。
6/16 7,511.35 -0.57% 半導体・テック株に売り。
6/17 7,420.10 -1.21% FOMC後の利上げ警戒で下落。
6/18 7,500.58 +1.08% 下落後に反発。米国株の底堅さを確認。
注意: 6月22日のS&P500現物終値は、日本時間のレポート作成時点では未確定です。 そのため、本レポートでは確定済みの6月18日終値までを分析対象としています。
Market Timeline

6/9〜6/22のマーケット重要イベント

6月9日
米国株はハイテク売りで不安定

S&P500は小幅安。半導体・ハイテク株の売りが重しになりました。 初心者にとっては「米国株でも短期的には普通に下がる」ことを確認する局面です。

6月12日〜15日
日米株ともに買い戻しが強まる

日経平均は6月12日から上昇に勢いがつき、6月15日には69,000円台へ。 S&P500も6月15日に7,554.29まで上昇しました。

6月16日
日銀が政策金利を1.0%へ引き上げ

通常、利上げは株式市場に逆風とされます。 ただし今回の日経平均は崩れず、AI・半導体関連への期待が利上げ懸念を上回る形になりました。

6月17日
FOMC後、米国株は利上げ警戒で下落

米FRBは金利を据え置いたものの、年内利上げの可能性が意識され、S&P500は下落。 「金利が上がると株価には逆風になりやすい」という基本を学べる日でした。

6月22日
日経平均は72,000円台へ、地政学リスク後退も支え

米国とイランの協議進展への期待から中東情勢への過度な警戒が和らぎ、原油価格も下落。 アジア株には買いが入り、日経平均は終値で72,353.96円をつけました。

Beginner's Wealth Building

資産形成のヒント:高値圏で初心者がやるべきこと

株価が大きく上がると、初心者は「今すぐ買わないと乗り遅れる」と感じやすくなります。 しかし、長期投資で重要なのは、相場の上げ下げを当てることではなく、 長く続けられる仕組みを作ることです。

1

一括投資より、まず積立ルールを作る

高値圏でまとまった資金を一気に入れると、直後に下がった時の精神的ダメージが大きくなります。 初心者はまず、毎月同じ日に同じ金額を買う「自動積立」を基本にするのがおすすめです。

  • 毎月の積立額を先に決める
  • 生活費とは別の口座で管理する
  • 上がっても下がっても積立を止めない
2

「日経平均かS&P500か」で迷いすぎない

日本株と米国株はどちらか一方だけが正解ではありません。 日本で生活している人にとって日本株は理解しやすく、米国株は世界的な成長企業に広く投資できるメリットがあります。

  • 米国株だけに偏りすぎない
  • 日本株だけに偏りすぎない
  • 全世界株式を土台にする選択肢もある
3

上がった時こそリスク許容度を確認する

株価が上がっている時は、誰でも強気になります。 しかし、本当に大事なのは下がった時に投資を続けられるかです。 10%、20%下がった時に耐えられる金額だけを投資に回しましょう。

  • 生活防衛資金は投資に回さない
  • 半年〜1年分の生活費は現金で確保
  • 借金やカードリボがある場合は先に整理
4

相場ニュースは「売買判断」ではなく「理解」に使う

ニュースを見て短期売買を繰り返すと、初心者ほど失敗しやすくなります。 ニュースは、今なぜ株価が動いているのかを理解するために使い、 売買はあらかじめ決めたルールに従うのが基本です。

  • ニュースで慌てて売らない
  • 高値更新で焦って買い増ししすぎない
  • 投資方針を紙やメモに残しておく
今回の一番大事な学び: 株価が上がっている時に大切なのは、「もっと上がるか」を当てることではありません。 大切なのは、上がっても下がっても続けられる金額・商品・ルールを決めることです。 長期投資では、短期の正解を探すより、長く市場に居続けることが成果につながりやすくなります。
Model Portfolio Idea

初心者向け:今回の相場を踏まえた資産配分の考え方

ここでは特定の商品を推奨するのではなく、考え方の型を示します。 すでに投資を始めている人も、これから始める人も、まずは自分の資産配分を確認しましょう。

タイプ 考え方 向いている人 注意点
全世界株式中心 世界全体へ広く分散する 最初の一本で迷いたくない初心者 米国比率が高くなりやすい
S&P500中心 米国大型株へ集中する 米国企業の成長を重視したい人 米国株・ドルに偏る
日本株+米国株 日経平均やTOPIXとS&P500を組み合わせる 日本株の上昇も取り込みたい人 比率を決めないと感情で偏りやすい
株式+現金 投資資金と安全資金を分ける 値下がりが不安な初心者 現金比率が高すぎると増えにくい
初心者が避けたい行動: 「日経平均が上がっているから日本株だけに全力」「S&P500が強いから米国株だけに全力」 といった集中投資は、短期的には当たることもありますが、長期ではメンタルの負担が大きくなります。 まずは分散を土台にしましょう。
Conclusion

今号の結論

6月9日から22日までの相場では、日経平均の強さが際立ちました。 日本株はAI・半導体関連への期待、円安、海外投資家の買いに支えられ、短期間で大きく上昇しました。 一方、S&P500は底堅いものの、米国の金利上昇観測には敏感に反応しています。

初心者にとって大切なのは、「次に上がる市場を当てること」ではありません。 上がっている時にも、下がっている時にも、同じルールで投資を続けられる状態を作ることです。 つまり、資産形成の主役は相場予想ではなく、積立・分散・継続です。

今週の行動提案: まだ投資方針を決めていない人は、まず「毎月いくら積み立てるか」「何に分散するか」「暴落時に売らないための現金をいくら残すか」 の3つを決めましょう。すでに投資している人は、株価上昇で資産配分が偏りすぎていないかを確認しましょう。

出典・参考データ

本レポートは、日経平均株価の時系列データ、S&P500の時系列データ、日銀金融政策決定会合資料、Reuters等の市場ニュースを参考に作成しています。

  • 日経平均株価 時系列データ:Nikkei Indexes Historical Data
  • S&P500 時系列データ:Investing.com Historical Data
  • 日銀政策金利:Bank of Japan「Change in the Guideline for Money Market Operations」2026年6月16日
  • 米国株・FOMC・中東情勢:Reuters market reports

※本資料は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。 投資判断は、ご自身のリスク許容度・投資目的・資産状況を踏まえて行ってください。

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