2026年9月の相場振り返り|あなたの場合、積立は続ける?見直す?

2026年9月の運用、お疲れ様でした!

買った投資信託が値下がりすると、「このまま続けて大丈夫?」と不安になりますよね。年末の出費を前に、「積立額を減らした方がいいのかな」と迷う方もいると思います。

今回は、老後など将来のために、多くの会社に分けて投資する投資信託を積み立てている方に向けた内容です。

今月の市場を振り返った後、「自分の場合はどうするか」を、3つの状況から考えてみましょう。

1. 9月は、どう動いた?

9月の動きは、次の3つで押さえましょう。

見るもの 9月の動き ひと言でいうと
アメリカの株
(S&P500)
−0.45% 少し下がった
日本の株
(日経平均)
+0.67% 少し上がった
ドルと円の交換レート 1ドル159.57円
→156.91円
円高になった

※8月末と9月末を比較。S&P500と日経平均は、それぞれの国の株価の動きを見るための代表的な目安です。

アメリカの株は少し下がり、日本の株は少し上がりました。9月全体で見ると、この2つの株価の目安の変化は小幅でした。

一方、ドルは以前より少ない円で買えるようになりました。これが「円高」です。アメリカの株に投資している方は、この影響で、円で見た評価額が下がることがあります。

💡 今月の主なニュース

アメリカで金利が引き上げられました


9月16日、アメリカの中央銀行(FRB)は、物価の上昇を抑えるために金利を引き上げました。ただ、「金利が上がった」というニュースだけで、積立を止めるかどうかを決める必要はありません。

2. 積立中の値下がりを、どう考える?

積立は、毎月決めた金額で少しずつ買っていく方法です。

例えば、毎月1万円を積み立てているなら、値段が高いときは少なく、安いときは多く買えます。値下がりは、これから買う分を安く買える機会にもなります。

ただし、買った商品が必ず値上がりするわけではありません。だからこそ、当面使わないお金で、多くの会社に分けて投資することが大切です。

📌 基本の考え方

生活に必要な現金があり、無理のない投資計画を続けられているなら、短い期間の値下がりだけで慌てて積立を止める必要はありません。

生活費が足りない場合や、不安で日常生活に支障が出る場合は、積立額や投資する金額を見直しましょう。具体的な考え方は、後半の「あなたの場合、積立はどうする?」で紹介します。

積立を減らすことと、持っている分を売ることは別です

毎月3万円の積立を1万円に減らしても、すでに買った分は、そのまま持ち続けることができます。

持っている分を売ると、その後に値段が戻っても、売った分では回復の恩恵を受けられません。積立額を変えるときも、すでに持っている分をどうするかは、分けて考えましょう。

3. 円高とNISAの疑問に答えます

Q. 円高になると、どうしてアメリカの株の評価額が下がるの?

A. ドルで持っているお金を、円に換算したときの金額が減るからです。

例えば、100ドル分の株を持っているとします。株の値段は変わらないものとして考えてみましょう。

  • 1ドル=160円のとき:100ドルは16,000円
  • 1ドル=150円のとき:100ドルは15,000円

株そのものの値段が変わらなくても、円で見ると1,000円減りました。これが円高の影響です。

一方、新しく買うときには、以前より少ない円で同じ100ドル分の株を買えます。

ただし、長く持てば円高による損失が必ず取り戻せるわけではありません。円高だけで判断せず、使う予定のお金が確保できているか、投資する金額に無理がないかを確認しましょう。

※数字は仕組みを説明するための例です。「為替ヘッジ」という、交換レートの変動による影響を抑える仕組みがない商品の場合です。

Q. NISAの枠が余っています。年内に使い切った方がいい?

A. 無理に使い切る必要はありません。

NISAの枠は、その年にNISAで買える金額の上限です。使わなかった分を翌年に上乗せすることはできませんが、翌年は、その年の枠を使えます。

生活費や急な出費に備える現金、近いうちに使うお金を残すことが先です。年末の支払いに必要なお金まで、枠を埋めるために投資しないようにしましょう。

当面使わない余裕資金があるなら、まとめて買う方法も、数回に分けて買う方法もあります。一度に買うのが不安なら分ける方法も選べますが、分けた方が必ず得をするわけではありません。

4. あなたの場合、積立はどうする?

ご自身に近い状況を読んで、今の対応を考えてみてください。複数に当てはまる方は、まず生活に必要な現金の確保と、強い不安への対応を優先しましょう。

① 生活には余裕がある。少し値下がりしたのが気になる

短い期間の値下がりだけなら、今の積立を続けることが基本です。

毎月の生活費が足りていて、急な出費に備える現金もあり、当面使わないお金で投資している。この状況が変わっていなければ、今月の値動きだけで積立額を変える必要はありません。

今すること:証券会社のアプリやサイトで、今月の購入履歴を確認しましょう。予定した商品を、予定した金額で買えていれば、日々の値動きを何度も確認する必要はありません。

② 年末に出費がある。積立額を減らした方がいい?

支払った後も、生活費や急な出費に備える現金が残るかで考えましょう。

「旅行で10万円使う予定がある」というだけで、積立を減らす必要はありません。大切なのは、その10万円を払った後の預金です。

例えば、生活費や急な出費のために「預金50万円は残しておきたい」と考えている人が、今ある預金から10万円を払う場合を見てみましょう。

今の預金 10万円を払った後 この人の場合
70万円 60万円 残したい50万円を確保できる
55万円 45万円 残したい50万円に5万円足りない

※50万円は説明用の例です。必要な現金の額は、生活費や収入の安定性、ご家族の状況によって異なります。

今すること:支払った後も必要な現金が残るなら、その出費だけを理由に積立を減らす必要はありません。足りない場合は、支払日までに間に合うよう、積立額を減らす・一時的に休む・予定している出費を抑える、といった方法で現金を確保しましょう。

すでに積み立てた分を売る必要があるかは別に考えます。新たな積立を減らしても現金が足りない場合は、保有資産を取り崩す必要があるかも含めて検討します。

③ 生活には困らない。でも、値下がりが怖くて眠れない

毎月の積立額と、すでに持っている投資の総額を見直しましょう。

例えば、毎月の積立が1万円でも、すでに持っている投資信託が500万円分あれば、仮に全体が10%下がると、評価額は約50万円減ります。

毎月の積立額が小さくても、持っている投資の総額が大きければ、値下がりしたときの金額も大きくなります。

今すること:証券口座で、投資している分の合計金額を見てください。その金額の値下がりを受け入れにくい場合は、新たに買う金額に加えて、持っている投資の量や商品の選び方も見直す場面です。

判断に迷う方は、「投資している合計額」「現金で持っている額」「どのくらい減ると不安か」を整理して相談すると、具体的に話しやすくなります。

📌 今月の結論

必要な現金があり、無理のない計画を続けられているなら、短い期間の値動きに振り回されず積立を続ける。

現金が足りないときや、不安が強すぎるときは、ご自身の状況に合わせて調整しましょう。長期投資は、生活を守りながら続けることが大切です。

詳しい市場データ・出典を見る

データ確認日:2026年10月5日

指標 8月31日 9月30日
S&P500 7,686.14ポイント 7,651.54ポイント
日経平均株価 66,311.93円 66,753.72円
米ドル/円 159.57円 156.91円

※株価指数は各市場の終値。9月の変化率は8月末から9月末までで計算し、配当は含みません。為替は日本銀行公表の日本時間17時の売買レートの中間値です。各市場の観測時刻は異なります。実際の投資信託の運用成績は、株価・配当・為替・費用などによって変わります。

※FRBは9月16日に金利を0.25ポイント引き上げ、政策金利の目標範囲を3.75〜4.00%としました。