長期投資マガジン365 - 2026年7月号

長期投資マガジン365

対象期間:2026年7月1日〜2026年7月31日
今月のテーマ:
日米市場の順調な値上がりと、長く投資を続けるための「ブレない心」の作り方
新NISAで積立投資を始めたばかりの方や、将来のためにコツコツお金を増やしたい方へ。
直近1か月のニュースをやさしく振り返り、日々の値動きに振り回されずに投資を続けるヒントをお届けします。

今月の相場を3行でまとめ!

  • 日本の株:為替の影響で少し下がる場面もありましたが、企業の業績が良く、1か月を通してみるとプラスで終わりました。
  • アメリカの株:物価の上がり方が落ち着き、金利が下がる期待が高まりました。有名なIT企業の業績も良く、順調に値上がりしました。
  • 今月のアドバイス:目先の値動きに一喜一憂せず、「積立・分散・継続」の基本を守ることが、お金を増やす一番の近道です。

代表的な株価の動き(2026年7月)

まずは、日本とアメリカの株価がこの1か月でどう動いたかを確認しましょう。

日経平均株価(日本)

7月初め(7/1) 41,200 円
7月末(7/31) 41,850 円
1か月の変化 +1.58 %
一番高かった時 42,500 円
一番安かった時 40,500 円

S&P500(アメリカ)

7月初め(7/1) 5,600
7月末(7/31) 5,720
1か月の変化 +2.14 %
一番高かった時 5,780
一番安かった時 5,550

2026年7月 日本とアメリカの株価の動き(イメージ)

S&P500 日経平均

日本の株(日経平均):7月は何が起きたの?

相場の動きとその理由

7月の日本の株価は、月の初めには大きく上がる場面もありましたが、中旬以降は少し下がり、最終的には月初めより少し高いところで終わりました。
大きく動いた理由は、「為替(円高・円安の動き)」「日本の金利がどうなるかというニュース」です。月末にかけて「日銀が金利を上げるかもしれない」という予想が広がり、円高(円の価値が上がること)が進みました。円高になると、海外で物を売っている日本企業の利益が減ってしまうため、株価が上がりにくくなりました。

どう受け止めればいい?

「金利が上がる」「円高になる」というニュースが出ると、日本の株価は一時的に下がりやすくなります。しかし、これは経済がバランスをとっているようなもので、日本企業の稼ぐ力そのものが急に悪くなったわけではありません。

これからの投資に向けたアドバイス

為替や金利のニュースで株価が上がったり下がったりするのは、よくあることです。長く投資をするうえでは、目先のニュースに慌てず、「日本の企業全体が長い目で見て成長していくか」という視点を持つことが大切です。

アメリカの株(S&P500):7月は何が起きたの?

相場の動きとその理由

アメリカの代表的な株価(S&P500)は、7月もとても元気な動きを見せました。1か月を通して少しずつ上がり続け、過去最高レベルの高さになりました。
この理由は、「物価の上がり方が落ち着いてきたこと」「AIや有名なIT企業の業績が良かったこと」です。物価が落ち着いてきたことで、アメリカの銀行の親玉(FRB)が近いうちに金利を下げる可能性が高まり、これが株式市場にとって良いニュースとなりました。

どう受け止めればいい?

金利が下がると、企業はお金を借りやすくなり、ビジネスを大きくしやすくなります。そのため、一般的に株価にはプラスになります。また、AI(人工知能)に関連する企業の調子が引き続き良く、アメリカの市場全体を引っ張ってくれました。

これからの投資に向けたアドバイス

アメリカの株は現在とても高い位置にありますが、過去を振り返ると、アメリカ市場は何度も「一番高い記録」を塗り替えながら成長してきました。「今は高すぎるから買うのをやめよう」とタイミングを狙うよりも、毎月コツコツと買い続けることが、結果的に資産を増やす近道になります。

2026年7月の主なニュース振り返り

株価に影響を与えた主な出来事を、時系列でやさしく振り返ります。

7月上旬:アメリカの働く人たちのデータ発表(雇用統計)
アメリカの仕事に関するデータが発表されました。熱を帯びていた働き手の不足が少し落ち着いてきたことがわかり、「これなら物価の上昇も収まりそうだ」と市場に安心感が広がりました。
7月中旬:アメリカの物価データ発表(CPI)
モノやサービスの値段の動きを示すデータです。物価の上がり方が予想以上にゆっくりになっていることがわかり、アメリカの「金利引き下げ」への期待が一気に高まりました。
7月下旬:日本とアメリカの金利を決める重要な会議
月末に、日米で今後のお金の方針を決める重要な会議が開かれました。日本では金利を上げる話し合いが行われ、アメリカでは次回(9月)以降に金利を下げる可能性が示されました。

投資を続けるためのヒント

株価が上がった月・下がった月にどう考えるべきか

今月のように株価が順調に上がった月は、自分のお金が増えて嬉しい反面、「高いところで買ってしまうのでは?」と不安になるかもしれません。逆に下がる月は「このまま損が膨らむのでは?」と怖くなるものです。
しかし、毎月同じ金額を積み立てる投資(ドルコスト平均法)をしている場合、株価が高い時は「少しだけ買い」、安い時は「たくさん買う」という仕組みが自動的に働いています。そのため、相場の上がり下がりを過剰に気にする必要はありません。

新NISA利用者の注意点
新NISAの枠は、投資したものを売却しても、翌年にならなければ枠が復活しません。株価が下がった時に慌てて売ってしまうと、お金が増えやすくなる「複利の力」を手放すだけでなく、税金がかからないメリットも十分に活かせなくなります。「長期・積立・分散」の基本を思い出し、続けることを最優先にしましょう。

いざという時のお金(生活防衛資金)を用意しておこう

投資を長く続けるための最大のコツは、「生活防衛資金(生活費の半年〜1年分の現金)」を銀行口座などにしっかり確保しておくことです。手元に十分な現金があれば、株価が一時的に下がっても心に余裕を持つことができます。

どこに投資する?初心者におすすめの資産の組み合わせ

投資信託を選ぶとき、どの国や地域に投資するかで迷う方も多いでしょう。代表的な組み合わせのメリットと注意点を、わかりやすく整理しました。

投資先の例 メリット 知っておくべきこと
全世界の株(オール・カントリーなど) 世界中の企業に分けて投資できるため、ある国が不調でもカバーしやすいです。一番無難で王道な選び方です。 中身の約6割はアメリカの株です。アメリカの影響は大きく受けますが、自動でバランスを調整してくれます。
アメリカの株(S&P500など) 過去の歴史を見ると、世界経済を引っ張り、高い利益を出してきた実績があります。 アメリカの経済が落ち込んだ時のダメージを直接受けます。全世界の株よりも、値動きが少し大きくなります。
日本の株 + アメリカの株 自分が住む国(日本)と、成長している国(アメリカ)に分けることで、為替の動きによるリスクをある程度減らせます。 自分で割合を決める手間がかかります。また、日本の景気に自分のお金が左右されやすくなります。
投資(株) + 貯金(現金) 投資と現金のバランスを取ることで、自分のペースで安全に資産を増やせます。 現金は額面では減りませんが、世の中の物価が上がると、実質的な価値が下がってしまう点には注意が必要です。