まずは、日本とアメリカの株価がこの1か月でどう動いたかを確認しましょう。
7月の日本の株価は、月の初めには大きく上がる場面もありましたが、中旬以降は少し下がり、最終的には月初めより少し高いところで終わりました。
大きく動いた理由は、「為替(円高・円安の動き)」と「日本の金利がどうなるかというニュース」です。月末にかけて「日銀が金利を上げるかもしれない」という予想が広がり、円高(円の価値が上がること)が進みました。円高になると、海外で物を売っている日本企業の利益が減ってしまうため、株価が上がりにくくなりました。
「金利が上がる」「円高になる」というニュースが出ると、日本の株価は一時的に下がりやすくなります。しかし、これは経済がバランスをとっているようなもので、日本企業の稼ぐ力そのものが急に悪くなったわけではありません。
為替や金利のニュースで株価が上がったり下がったりするのは、よくあることです。長く投資をするうえでは、目先のニュースに慌てず、「日本の企業全体が長い目で見て成長していくか」という視点を持つことが大切です。
アメリカの代表的な株価(S&P500)は、7月もとても元気な動きを見せました。1か月を通して少しずつ上がり続け、過去最高レベルの高さになりました。
この理由は、「物価の上がり方が落ち着いてきたこと」と「AIや有名なIT企業の業績が良かったこと」です。物価が落ち着いてきたことで、アメリカの銀行の親玉(FRB)が近いうちに金利を下げる可能性が高まり、これが株式市場にとって良いニュースとなりました。
金利が下がると、企業はお金を借りやすくなり、ビジネスを大きくしやすくなります。そのため、一般的に株価にはプラスになります。また、AI(人工知能)に関連する企業の調子が引き続き良く、アメリカの市場全体を引っ張ってくれました。
アメリカの株は現在とても高い位置にありますが、過去を振り返ると、アメリカ市場は何度も「一番高い記録」を塗り替えながら成長してきました。「今は高すぎるから買うのをやめよう」とタイミングを狙うよりも、毎月コツコツと買い続けることが、結果的に資産を増やす近道になります。
株価に影響を与えた主な出来事を、時系列でやさしく振り返ります。
今月のように株価が順調に上がった月は、自分のお金が増えて嬉しい反面、「高いところで買ってしまうのでは?」と不安になるかもしれません。逆に下がる月は「このまま損が膨らむのでは?」と怖くなるものです。
しかし、毎月同じ金額を積み立てる投資(ドルコスト平均法)をしている場合、株価が高い時は「少しだけ買い」、安い時は「たくさん買う」という仕組みが自動的に働いています。そのため、相場の上がり下がりを過剰に気にする必要はありません。
投資を長く続けるための最大のコツは、「生活防衛資金(生活費の半年〜1年分の現金)」を銀行口座などにしっかり確保しておくことです。手元に十分な現金があれば、株価が一時的に下がっても心に余裕を持つことができます。
投資信託を選ぶとき、どの国や地域に投資するかで迷う方も多いでしょう。代表的な組み合わせのメリットと注意点を、わかりやすく整理しました。
| 投資先の例 | メリット | 知っておくべきこと |
|---|---|---|
| 全世界の株(オール・カントリーなど) | 世界中の企業に分けて投資できるため、ある国が不調でもカバーしやすいです。一番無難で王道な選び方です。 | 中身の約6割はアメリカの株です。アメリカの影響は大きく受けますが、自動でバランスを調整してくれます。 |
| アメリカの株(S&P500など) | 過去の歴史を見ると、世界経済を引っ張り、高い利益を出してきた実績があります。 | アメリカの経済が落ち込んだ時のダメージを直接受けます。全世界の株よりも、値動きが少し大きくなります。 |
| 日本の株 + アメリカの株 | 自分が住む国(日本)と、成長している国(アメリカ)に分けることで、為替の動きによるリスクをある程度減らせます。 | 自分で割合を決める手間がかかります。また、日本の景気に自分のお金が左右されやすくなります。 |
| 投資(株) + 貯金(現金) | 投資と現金のバランスを取ることで、自分のペースで安全に資産を増やせます。 | 現金は額面では減りませんが、世の中の物価が上がると、実質的な価値が下がってしまう点には注意が必要です。 |
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