長期投資トレーニング講座・第4回 後半

暴落時対応ワークショップ

先の値動きが分からない状態で、自分の判断を確かめる

WORKSHOP RULE

表示された情報だけを使って判断してください

現在分かっている情報だけで判断する
途中で講師の評価や正解発表は行いません
他の受講者の意見を聞く前に、必ず自分の判断を記録してください。
COMMON PROFILE

2つのシナリオは、同じ運用条件で判断します

運用資産
3,000万円
広く分散された株式インデックス100%
  • 年齢:45歳
  • 運用期間:20年以上
  • 生活防衛資金:別に確保済み
  • 収入:安定している
  • 毎月積立:10万円
  • 近い将来に使う予定:なし
HOW TO ANSWER

毎回、同じ3つの判断を記録します

① 保有資産
そのまま保有
一部売却
すべて売却
② 毎月の積立
継続
減額
一時停止
③ 追加投資
追加しない
少額追加
まとまった額を追加
判断理由を一文で記録
不安度 1〜5
自信 0〜100%
SCENARIO A

あなたの3,000万円が動き始めます

表示される状況を確認し、その場で判断してください

SCENARIO A|CHECKPOINT 1

朝、口座を開くと360万円減っていました

現在朝7:30。スマホには株価急落の通知が何件も届いています。
07:12|速報世界の金融市場を揺るがす、予想外の大きな問題が発生
07:38|市場企業活動や消費への影響がどこまで広がるか分からない
08:05|解説専門家の見方は「一時的」と「深刻」に分かれている
−12%
含み損 −360万円
3,000万円 → 2,640万円
昨日まで3,000万円。短時間で360万円減りました。問題の全体像も対策もまだ見えません。
90
SCENARIO A|DECISION 1

あなたは現在、何をしますか?

今売れば360万円の損失が確定します。保有すれば、明日さらに下がるかもしれません。
保有資産
保有/一部売却/全部売却
毎月の積立
継続/減額/一時停止
追加投資
なし/少額/まとまった額
判断理由
不安度
自信
周囲と相談せず、現在の判断を記録してください。
SCENARIO A|CHECKPOINT 2

25日後、含み損が1,000万円を超えました

25日後毎日下落が続き、口座を開くたびに資産額が大きく減っています。
09:02|企業問題が複数の国と業種に広がり、企業活動が急速に縮小
10:15|雇用業績予想の撤回や雇用悪化への懸念が広がっている
11:40|政策政府と中央銀行は大規模な緊急対策を発表
−33.9%
含み損 −1,017万円
3,000万円 → 1,983万円
開始から33日。前回の判断からさらに657万円減少しました。緊急対策が効く保証はありません。
90
SCENARIO A|DECISION 2

含み損1,017万円。判断を変えますか?

ここで売れば下落は止められます。ただし、回復したときには買い戻す判断が必要です。
保有資産
保有/一部売却/全部売却
毎月の積立
継続/減額/一時停止
追加投資
なし/少額/まとまった額
判断が変わった場合、その理由
不安度
自信
売却する場合は「どの条件になったら買い戻すか」も記録してください。
SCENARIO A|CHECKPOINT 3

悪いニュースの中、資産だけが急回復しています

約2カ月後売却していれば、今度は買い戻すかどうかに迷う場面です。
08:20|景気企業業績と雇用は悪化し、先行き不安が続いている
09:10|市場大規模な政策対応を受け、株価は底値から約44%上昇
11:00|解説「実体経済と株価が乖離している」との見方が増加
−4.5%
含み損 −135万円
3,000万円 → 2,865万円
開始から約3カ月半。暴落前の高値まであと数%です。
90
SCENARIO A|DECISION 3

この上昇を見て、判断を変えますか?

売っていた場合、以前より高い価格で買い戻すことになります。それでも今、戻しますか?
保有を続けている場合
  • 保有を続けるか
  • 積立を続けるか
  • 利益確定するか
暴落時に売却した場合
  • 今から買い戻すか
  • もう一度下がるまで待つか
  • 積立だけ再開するか
判断理由
不安度
自信
SCENARIO A|REVEAL

シナリオAの値動きは、2020年のコロナショックがモデルです

高値 100 判断① −12% 判断② −33.9% 判断③ −4.5% 高値回復 2月19日 3月23日 8月18日
SCENARIO A|LESSON

景気の回復を待っていたら、株価は先に戻っていた

急落

わずか33日で約34%下落。判断する時間はほとんどありませんでした。

ニュース

企業業績や雇用の悪化が続く中で、株価は回復を始めました。

買い戻し

回復を確認してからでは、底値から大きく上昇した後でした。

暴落時に売却すると
売る判断に加えて、買い戻す判断も必要になる
SCENARIO B

3,000万円で、次の局面へ

運用条件は同じです。先の値動きは分かりません

SCENARIO B|CHECKPOINT 1

5カ月後、金融不安が市場全体へ広がっています

5カ月後悪いニュースが続きます。「まだ大丈夫」と「危険だ」という意見が交錯しています。
07:45|金融一部の資産価格が下落し、大手金融機関の損失が拡大
09:20|市場複数の金融機関の経営状態が不安視されている
12:05|政策中央銀行は金融市場への資金供給を拡大
−18%
含み損 −540万円
3,000万円 → 2,460万円
問題は一部にとどまるという見方と、金融システム全体に広がるという見方に分かれています。
90
SCENARIO B|DECISION 1

金融不安が拡大する前に、売却しますか?

今売れば540万円の損失が確定します。持ち続ければ、不安がさらに広がるかもしれません。
保有資産
保有/一部売却/全部売却
毎月の積立
継続/減額/一時停止
追加投資
なし/少額/まとまった額
判断理由
不安度
自信
「政府が救済するから大丈夫」「さらに破綻するはず」などの予測に頼っていないか確認してください。
SCENARIO B|CHECKPOINT 2

7カ月後、資産は1,740万円まで減りました

7カ月後朝から市場が大きく乱れ、資産額が1日で100万円以上動く日もあります。
07:05|速報大手金融機関の経営問題をきっかけに、信用不安が拡大
08:30|金融市場金融機関同士の資金取引が急速に縮小
10:00|政策政府と中央銀行は大規模な支援策を発表
−42%
含み損 −1,260万円
3,000万円 → 1,740万円
開始から約12カ月。前回の判断時点から、さらに720万円減少しました。
90
SCENARIO B|DECISION 2

含み損1,260万円。どう判断しますか?

資産は1,740万円。さらに下がる可能性を否定できません。それでも保有を続けますか?
保有資産
保有/一部売却/全部売却
毎月の積立
継続/減額/一時停止
追加投資
なし/少額/まとまった額
判断が変わった場合、その理由
不安度
自信
売却を選ぶ場合、買い戻し条件を「市場が落ち着いたら」より具体的に書いてください。
SCENARIO B|CHECKPOINT 3

さらに3カ月後、株価が急反発しています

3カ月後大きく反発しましたが、ニュースでは景気悪化が続いています。
08:10|市場株価は一時、高値から約52%下落
09:35|速報その後、底値から約27%反発
11:15|景気一方で、景気後退・失業・企業倒産は深刻化
現在 −40%
含み損 −1,200万円
3,000万円 → 1,800万円
開始から約15カ月。金融対策は進んでいますが、実体経済は悪化しています。
90
SCENARIO B|DECISION 3

この反発を見て、判断を変えますか?

反発に乗り遅れる不安と、もう一度急落する不安が同時にあります。
保有を続けている場合
  • 保有を続けるか
  • 積立を続けるか
  • 反発時に一部売却するか
途中で売却した場合
  • 今から買い戻すか
  • 以前の底値を待つか
  • 景気回復まで待つか
判断理由
不安度
自信
SCENARIO B|REVEAL

シナリオBの値動きは、2007〜2009年の世界金融危機がモデルです

高値 100 判断① −18% 判断② −42% 判断③ −40% 最終底値 −57% 高値回復 2007年10月 2009年3月 2013年3月
COMPARE THE TWO

同じ暴落でも、下落と回復の時間はまったく違う

シナリオAシナリオB
実際の事例コロナショック世界金融危機
最大下落率約34%約57%
3,000万円の最大損失約1,017万円約1,710万円
底値まで約1カ月約17カ月
底値から高値回復約5カ月約4年
下落途中では、短期回復型なのか、長期化型なのかを判別できません。
SELF REVIEW

自分の判断が、何によって変化したかを確認する

損失額が大きくなるほど売りたくなった
反発を見ると買いたくなった
ニュースによって運用方針を変えた
保有と積立を分けて判断できた
売却後の買い戻し条件を決められた
生活・期間・商品を基準に判断した
利益が最大になったかではなく、事前の条件とルールを使えたかで評価します。
FINAL MESSAGE

暴落の種類を当てるのではなく、どちらにも耐えられる設計をする

株価の予測ではなく
運用期間・生活防衛資金・損失額・保有商品
を確認して判断する
次に、自分専用の「暴落時対応ルール」を作成します。
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