給料はソコソコあるのに「お金が貯まらない」人の共通点

給料はソコソコあるのに「お金が貯まらない」人の共通点

「周りに比べて給料は高いはずなのに、なぜかお金が貯まらない」

という人は意外と多いものです。ついつい自分の好きな洋服にお金を使ってしまったり、普段はそれほど買い物をしないけれど、まとまった休みに海外旅行などで一気に使ってしまうなど、お金が貯まらない理由は人それぞれですが、給料が平均以上ある人でお金が貯まらない人には共通点があります。

今回は「お金が貯まらない人の特徴」と共に「給料はソコソコ高いのに貯金ゼロの方がまず初めにやるべきこと」をお伝えしたいと思います。

1.給料がソコソコでお金が貯まらない人の2つの共通点


給料がソコソコあってお金が貯まらない人の1つ目の特徴は、ズバリ「何にいくら使っているのか」を把握していない人です。

お金/貯まらない/給料

「給料はそこそこ貰っているはずなんですけど、なかなか貯金できません」という方に、

「お金は何に使ってるのですか?」

と尋ねるとほとんどの方が、「何に使っているのか自分でも分からない」という人が非常に多いです。

何に使っているのかは分からないが、給料日前になるとなぜかお金がなくなるという行動を毎月繰り返してしまうのです。

「財布の中身が無くなるとATMでお金を引き出す」を繰り返していれば、給料日までもたないという方が大多数です。

例えば、コンビニでの食事やお菓子類などは一回の会計は少額でも毎日習慣化している人が多いですから、月合計で考えると大金になっている場合があります。

お金が貯まらない/給料

例えば、毎日コンビニで、

・ジュース140円
・タバコ 460円
・お菓子 300円

これだけでも合計900円となります。1日900円は大した事がないように感じますが、1月にすると、27,000円となります。かなりの出費に繋がっていることが分かります。

またお金が貯まらない人のもう1つの共通点は、「給料の余った分を貯金しようとしている」が挙げられます。

これは説明するまでもありませんが、実際貯金ができている方は殆どが給料が入った後まず貯金してから残りを使うという習慣を持っています。

口座引き落としや天引き貯蓄を活用している方が多いです。逆に、天引きの仕組みを持たずに余った金額を貯金しようとしても大抵は全額使ってしまいます。

「給料を何にいくら使っているかを把握しておくこと」も「天引きによる貯金」もいずれも支出をコントロールする事が大事だと言うことです。

2.現状把握する


まずは自分が何にいくらお金を使っているのかを知るのがとにかく大事です。

現状把握なしに貯金はなかなか難しいからです。
今は家計簿アプリも沢山ありますから、スマホで入力できますしとても簡単ですから是非トライしてみて下さい。

おすすめの家計簿アプリについて自分に合ったアプリを見つけたい人向けに、家計簿アプリおすすめランキング5+1【iPhone版】をご参考下さい。

2-1  自分の出費の傾向が分かる


現状を把握することはお金を貯めたい方にとってとても重要です。なぜなら自分のお金の使い方を明確にすると、自分のお金に対する価値観を知る事が出来るからです。

洋服や靴にお金を使っている、美容にお金を使っている、交際費にお金を使っている、ちょっと無理して家賃にお金を使う人など、具体的な支出の内訳を可視化すると自分が人生で何に重きを置いているかを客観的に知ることが出来ます。

一方で自分が大して重きを置いていないものに対して意外と大きな出費をしていることにも気づく事ができます。

コンビニでの買い物が習慣化している方は多いです。また外食費用や継続的に購読しているものや、会員費など無駄な出費(自分にとって重要で無いもの)を見つける事ができます。自分の支出の傾向を知る事で様々な発見があります。

お金/貯まらない/給料

現状を把握する事で、お金の優先順位を付ける事が出来るでしょう。

それはとても重要な事です。お金を貯めるには支出をコントロールするしかありません。

収入をいきなり増やすのは難しいからです。支出のコントロールは難しい様ですが、現状を把握すれば簡単です。

自分が大して重要だと思っていない費用を削るのに抵抗は無いからです。現状、重要なものにしかお金は使っていないと考えがちですが、金額ベースで全てを明らかにした場合必ず優先順位を付ける事ができます。

一番優先順位の低い項目から削って行けば精神的ストレスも最低限で済むはずです。自分のお金の使い方を知ることが、お金を貯める第一歩になるとはそういう意味です。

2-2  モチベーションが継続しやすい


現状を把握して、自分のお金の使い方を価値観まで含めて分かった時、どの費用から削って行けば良いかを明確に出来ます。

洋服に一番お金を使っているというのであれば、洋服が好きなはずです。多くの方が一番多くのお金を使っている洋服代から削ろうとしますがそれは間違いです

洋服代に一番多くの出費をしているということは、自分の人生の中で重きを置いているという証だからです。優先順位が高いということになりますからなるべく維持する方向で考えるべきです。ポイントは、それほど重要でない(優先順位が低い)出費項目で金額が大きい物を探し出すことです。

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例えば、保険料や通信費(携帯代含め)などは真っ先に見直すべき項目です。独身であれば掛け捨ての安い保険に乗り換えたり、携帯は格安simに切り替えるなど方法はあります。

格安simに乗り換えている人の割合は実はまだ少ないのですが、ほとんどデメリットが無い通信会社もあります。

契約時の手間もありますが、洋服好きであれば、洋服に使うお金を減らすことなく数千円の貯金に繋げることが出来ると考えればいっときの手間ですみます。

自分にとって優先順位が低いと考えている物の出費を減らすだけですから、モチベーションも継続しやすいです。

少なくとも自分が好きな洋服代を削るよりもはるかに効果的で長続きすることが出来るでしょう。

毎月の給料を賢く使うという発想の転換も「お金が貯まらない」状態から抜け出す有効な手段です。

2-3  家計簿アプリを活用する


お金が貯まらない一番の原因は、自分が何にいくら使っているか分かっていないからです。とにかく現状を知らなければ始まりません。

家計簿を付けるには今の時代アプリが最適です。スマホ1つで支出の入力から、支出内訳の分析などワンタッチでみる事ができます。

無料でも十分過ぎる位の機能が付いていますから是非トライしてみて下さい。

家計簿アプリは沢山ありますので、自分にあったものを選びましょう。家計簿アプリを活用する際の注意点は「何のために家計簿を付けるか」という目的の部分です。

家計簿はあくまでもお金が貯まらない原因を突き止める目的で活用するだけです。

ですからあまり細かい分析や専門的な機能などは全く必要ありません。もちろん、より詳しく家計を管理するのが好きな方はより高機能な家計簿アプリを活用すると良いと思います。

しかし家計簿を付けるのはあくまでも「自分の消費傾向を知るため」であることを忘れない様にしましょう。

3ヶ月くらい使えば自分の消費傾向は十分に把握することができます。

お金の優先順位をつけて支出をコントロールするきっかけに過ぎませんから何年も長く継続する必要は必ずしもありませんので、気楽に試してみて下さい。

楽しく家計簿を付けるために様々な工夫が凝らされたアプリもあります。
どのアプリが良いかは、家計簿アプリおすすめランキング5+1【iPhone版】をご参考下さい。

3.固定費と変動費を知る


節約する際の、ポイントを1つご紹介します。

それは固定費と変動費という考え方です。節約するのであればまずは固定費から節約できないかを検討しましょう。

固定費とは、家賃、保険料、車、通信費(携帯代含)などの毎月一定金額でかかる費用のことです。ジムの会員費やエステの回数券なども固定費に当たります。

変動費は毎月使う金額が変動するものです。趣味のお金や食費、交際費、交通費などです。

固定費から見直した方が良い理由は大きく2つあります。

1点目は、我慢するストレスがほぼ無いという点です。固定費は毎月固定でかかるお金ですから、一度契約するとその後はほとんど意識する事がない出費である事が多いです。

例えばジムの会員費用などは毎月いっても行かなくても定額引き落としになるケースが多いです。また保険料も同じです。

その様な固定費の場合、サービスの質を落とさなくても価格だけ落とす事が出来る場合もあります。手間がかかるのは契約時のみですから、一度見直してしまえば特に努力する必要など全くないというメリットがあります。

2点目は効果が持続的であるという点です。

食費や交際費などの変動費を削るにはどうしても人間の節約意識が必要になります。

使うのを我慢するというストレスなしに変動費は節約できません。ですから毎月モチベーションを継続しない限り節約効果は得られないでしょう。

しかし固定費の場合は、契約を見直すだけで自動的に節約できます。しかも毎月何の努力も必要なく節約効果が続きます。これは非常に大きいです。

固定費から見直すということは、1.我慢の必要がない、2,効果が持続的という2点においてまず取り組むべき手法です。

固定費をうまく減らす事ができれば、効率よくお金を貯めることに繋がるでしょう。

4.おすすめのお金の貯め方


お金を貯めるには必ず天引きを活用することです。

貯金の鉄則は、

収入−支出=貯金 ×

収入−貯金=支出 ○

お金が貯まる人の特徴は、入ってきた給料からまず貯金分を除いて、残りの金額を支出に回す人です。数多くのFP相談を受けた中でほとんど例外はありません。

お金/貯まらない/給料

貯金自体が好きな人は必ずしも当てはなりませんが稀です。ほとんどの方は、天引きなしに貯金は出来ないと考えた方が良いでしょう。

天引きの種類については様々な方法がありますが、貯蓄口座を作る、定期預金、保険の積立、確定拠出年金、個人向け国債などあります。

詳しくは、おすすめ積立方法5選にそれぞれのメリットデメリット含め記載していますのでご参考下さい。

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