プロが教える「お金を賢く増やす方法」

プロが教える「お金を賢く増やす方法」

お金を賢く増やすために


資産運用の方法には様々な方法がありますし、人によって好みもあります。「損したくない」というだけで、資産運用について情報を遠ざけてしまうのは勿体無い事です。お金のプロはどのように資産運用しているのか?具体的な金融商品というよりも、資産を増やしていくための考え方をお伝えします。

日本はいまだにほとんどの資産を銀行預金している人が大半です。銀行預金では利息がつかないので、他に良い預け先はないかと悩んでいる方は沢山いらっしゃいます。しかし、実際に行動を起こせている人は非常に少ないです。金融商品も無数にありますから、自分の大事な資金をどこに預けるのか慎重にならざるを得ないです。しかし時間がたてばたつほど資産運用というのは難しくなっていきます。年齢が上がれば上がるほどリスクが取れなくなるからです。それこそ定年間近で投資に万が一失敗すれば大変なことになってしまいます。若いうちであれば将来的に大きな収入が見込めますから、リカバリーするチャンスも大きいです。つまり資産運用する際にどの程度のリスクをとって良いかは人によって変わると言うことです。それをリスク許容度と言います。

リスク許容度とは

資産運用にいて、どの程度のリスクを許容する事ができるかは人それぞれ違います。年齢と収入の2つのパラメータが大きく関係してきます。収入が多い人ほどリスク許容度は高く、また年齢が若い人ほどリスク許容度は高くなります。例え収入が同じであっても年齢が違えば若い人の方がよりリスク許容度は高いと言えます。

リスク許容度は目安として、「100ー年齢」の割合だけリスクを許容できると考えてください。 例えば、35歳なら総資産のうち「100ー35=65%」はリスク資産で残りの35%確実に貯まる資産にしておきましょうという事です。

貯金のやり方を知ることからスタート


投資や貯蓄を始めるのに、大金は必ずしも必要ありません。しかし、手元資金がゼロの状態では投資は出来ません。まずは少額でも良いので、貯金のやり方を覚えておきましょう。
貯金の鉄則は、

手取り収入ー貯金=毎月の支出

お金が貯まらない人は、毎月余った分を貯金しようとしている人です。余った分を貯金しようとしても、貯金が好きな人以外は出来ません。毎月少額でも良いので積立をして、残った金額が給料だと思って生活することが、ポイントです。毎月の積立方法については、賢く増やす!おすすめの積立方法5選をお読み下さい。

貯蓄と投資を明確に分けておく


多くの方が、貯蓄と投資の区別をする事なく資産形成していますが、
貯蓄と投資はしっかりと分けなければなりません。

貯蓄と投資の明確な定義を知るというよりも、自分がお金を次に2つに分ける事が大事です。
①安全性を重視して確実にちょっと増やす貯蓄
②多少リスクを取ってでも大きく増やす投資

どちらも必要です。

今は確実に増やそうと思えば、銀行預金か保険会社の積立商品しかありません。
元本保証されている金融商品が、預金か保険しかないからです。元本保証とは、国が管理しているかどうかで変わります。元本保証は「どこが」保証しているかによってその安全性は変わります。

一個人と元本保証契約を結んだ所で、お金がなければ取り立てられません。預金と保険は国が制度を作って契約者を守る体制を作っていますから、本当の意味で、元本保証の金融商品です。ですから、確実に貯蓄を増やす方法としては預金か保険の積立かどちらかから選ぶべきです。

資産運用の基本は分散


資産運用の基本は分散です。世の中には、これを買えば必ず儲かるというようなおいしい話や、
魔法のような運用方法はありません。何に投資をするかというよりも、自分の資産が1つに集中していたり、大きく偏っている事自体がリスクに直結します。

特にリスクのある金融商品は必ず分散させる必要があります。株であれば、全額を同じ株に投資するのは危険です。また、株だけで資産運用するのも危険です。資産構成が偏っていると、損失が大きくなりやすいです。とにかく分散していく事がとても重要な戦略になります。守りを固めるベースとなる資産と多少リスクを追う代わりにレバレッジをかけて将来大きく増やして行ける資産の2つに分散しておく事です。

正しい銀行預金の位置付けを知る


銀行預金の位置付けを理解することはとても重要です。あまりにも利率が低いので、場合によっては手数料などで貯金が減る可能性もあります。マイナス金利の今、銀行預金は元本割れの金融商品である事を知っておきましょう。今のお金の価値と10年後のお金の価値は違います。例えば、100万円を金利2%複利で運用した場合、10年後は約122万円になります。30年後には181万円になります。つまり、今手元にある100万円は10年後の122万円、30年後の181万円と同じ価値があるという事です。

わずかな金利差が将来大きな価値の違いを生み出しますので、毎月入ってくる収入を、少しでも高い利率で運用する事が大事です。例えば、いきなり100万円単位でのお金が必要になるケースは殆どありません。そのような場合には少なくとも1週間や2週間は支払いまでに猶予があるはずです。銀行預金の唯一のメリットは、利便性です。いつでも瞬時にお金を引き出せる点です。
極端に言えば、100万円ほどの預金があれが日常生活に困ることはありません。

他の現金は、保険の積立商品など元本保証があり利率が高いもので運用しておく方が、賢い選択となります。保険商品で積立ているお金は、1週間あれば引き出すことは可能です。(一般的に書類1通郵送すればいつでも引き出し可能です)ですから、大きな買い物をするからといって、必ずしも銀行に入れておかなければならないと言う訳ではありません。いかに銀行預金を少なすするかが効率よく資産運用していく1つのポイントです。

失くしてはいけない中長期のお金は保険で貯蓄する


積極的にハイリターンを狙う投資とは別に、失くしてはいけないお金をどのように運用していくかは多くの方が悩まれる所です。将来の車の買い替え、結婚、出産、教育資金、マイホームの頭金、老後の資金などです。最低限、確実に積み立てておきたいお金は、保険会社の積立商品が良いでしょう。銀行と同じく元本を保証する制度がありながら、銀行よりも遥かに高い運用利率で、積み立てることができるからです。

加えて、万が一などの保障はいつかは必ず必要になるものですから、経済的合理性も高いです。多くの方が勘違いしている点に、保険の積立商品の流動性です。定期預金のように、一度積立を始めると引き出せないと言うことはありません。ATMのように引き出すことは出来ませんが、書類を出せばいつでも引き出すことが可能です。

だからこそ、ライフプラン上一時的に必要なまとまった資金を運用しておくのに、保険会社の積立商品は一番適している商品と言えます。

積極的な投資も分散が基本


リスクを全く取らない貯蓄ばかりでは、将来厳しい老後になる可能性が高いです。日本の年金制度はすでに崩壊しているといっても良いでしょう。50兆円と言う年金原資は、殆どを国債という借金でまかなっています。今後ますます少子高齢化が進み、働く人口が減り、高齢者の割合が増加した時に、日本の財政赤字は今よりもさらに悪化することがほぼ確実な経済状態なのです。つまり国民一人当たりが貰える年金額はこれから加速度的に減額していくことが予想されます。そうなれば、今までの常識通り安全な貯蓄ばかりしていては、間違いなく老後資金不足で、生活費を稼ぐために働き続けなければなりません。

そうならないためにも、今の日本人にとって資産形成は大変重要です。ハイリターンを狙う投資も、基本は分散です。株なら株の中で分散、不動産投資なら不動産投資の中で分散するという具合に、予想外の出来事が起きた際にいかに被害額を最小限に抑えるかを戦略的に考えておかなければなりません。逆に言えば、事前対策をしっかり準備しておけば、ハイリスクハイリターンの投資をローリスクハイリターンにする事も可能です。

リスクとは知識がある人間からすればリスクで無くなる事があるのです。自分にとってどういう金融商品があっているのかという好みもあります。金融リテラシーをあげ、自分の身を自分で守れる資産運用を目指して、情報収集していかなければならない時代なのです。

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